白と青の日常 ページ27
.
(side WHITE)
昨日も夜遅くまで仕事で、それやのに今朝は早くて、圧倒的な寝不足を背負いながら自宅に迎えに来てくれたマネージャーの車に乗って数分。
藤「おーす」
「おはよー流星」
藤「めっちゃ眠いよな？」
「ほんまに眠い」
よな、って謎に眠気の確認。
まあ昨日もメンバー全員での仕事で一緒やったし昨日から今日にかけて私と流星は同じようなタイムスケジュールで動いてるから、眠さは大体一緒なわけで。
私を乗せてから流星を拾って、移動車でマネージャーと3人。
後部座席に乗った私と流星は隣同士で、眠気たっぷりの2人が揃ったらもう、さ。
藤「着くまで寝るわ」
「流星肩貸して」
藤「ええよ、じゃあ頭貸して」
「頭貸してって初めて聞いたわ」
藤「え、言わん？」
言わんよ、って返す声に欠伸が混じって、流星にもその欠伸が移る。
なに流星朝一番からめっちゃいい匂いするやん、って思いながら肩を借りた次の瞬間にはもう眠気に負けてて。
次に気が付いた時にはもうマネージャーの声が起こしてくれてた。
「流星、着いたって」
藤「…ええ？」
「あは、寝ぼけすぎ」
藤「ああ、着いた？降りるわ」
2人して寝ぼけたまま、ぼんやりした頭で局に入って、そのまま楽屋を素通りする勢いでメイク室へ。
瞼の重い私と、完全に寝惚けてる流星と。
ぼけっとした2人が鏡の前に並んで、2人してメイクさんに「なんか今日おふたりとも目小さいですね」ってしみじみと言われたりして。
「流星目小さい言われてんで」
藤「いや今Aも言われてたからな」
「も〜起きて流星」
藤「起きとるわ」
「はよ格好良い流星になって」
藤「いやそもそもやから、そっちこそはよ目開けや」
「開いてるねんもう」
ポンポンと続く私たちの掛け合いに、メイクさんも笑いながら手早く進めてくれて。
さて、と立ち上がった頃には私も流星も超完璧の200%の状態。
「今日も格好良いな」
藤「Aもいつも通り可愛いで」
「さっきまでぼさぼさの寝起きやったとは思えんわ」
藤「マジでお互い様やからな？w」
「さ、朝から頑張ろ」
藤「終わったら肉食い行こか」
「え〜行く」
藤「飯食いに行くん久しぶりやん」
「山盛り食べよ」
撮影でもキメるとこはちゃんと決めて、撮れ高バッチリでいざ焼肉へ。
流星とご飯食べに行くん久しぶりや、…あ、もう流星またスマホ忘れてる。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 980人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
亜由 - 楽しく読まさせて頂いてます。イブとクリスマスのお話が読みたいです。イブはシゲとクリスマスはメンバーと一緒のお話。 (2022年12月23日 16時) (
レス) id: 056f326efc (このIDを非表示/違反報告)
竜胆(プロフ) - 亜由さん» 亜由さん、コメントありがとうございます。読んで頂けて嬉しいです、丁度本日書いていたので書き上げる活力になりました。ありがとうございます、それとお待たせしたようですみません。またお時間のある際に覗きに来て頂けると喜びます。楽しんで頂けますと幸いです。 (2022年12月20日 21時) (レス) id: 4b185b5ed0 (このIDを非表示/違反報告)
亜由 - 遅くにすみません。小説読みました。白と赤の日常のお話が読みたいです。 (2022年12月20日 3時) (レス) id: 056f326efc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：竜胆 | 作成日時：2022年11月17日 18時
