私のパパとママ。

29話 ページ30

藤川side




結婚式も終わって、俺は病院にすぐ戻って仕事終わらせた。





と思えば、藍沢たちの姿があった。





藤「あれ？お前らどうしたんだよ。」


白「夜勤お疲れ様。こんな時間になっちゃったし、このままカンファレンスの準備しようかなって」


藤「お前ら本当に病院好きだね」





主役の俺らがいない二次会を終えてここに結局帰ってくるのも





病院好きだな。って思えた。




冴「藍沢先生。たしか今日トロントに出発じゃ？」


藍「ああ。朝のうちに。」


『そうか…でも、外人相手にビビらないでよ？恥ずかしいから。』


白「絹江さんが知ってたら喜んでくれたのにね」


『おばあちゃん…』


藍「そうだな。





でも、十分だ。





お前達が知っていれば、それで十分だ。」


『…ふふ』


「出会って10年。恵はそれ以上。


1日のほとんどを病院ではお前達と、家ではAと恵と過ごした。



時間で考えたら、もう誰よりも長くいる。




Aと恵はもちろんだが、




お前達も家族みたいなもんだ。」




藍沢がクサイことを言ったと思えば




みんな、笑顔になっていた。





これから何年間、日本を離れて医師をやるか分からない。





けど、同じ空の下。





俺たちは繋がっている。









大切な家族だから＿＿＿＿。

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