第1話 ROMANCE DAWN 2 ページ3
でももうすぐシャンクスさん達の船はここを出航し、拠点を変える。
私はシャンクスさんの首に手を回し抱きつく。
シャンクス「…ど、どうしたA」
『ちょっと寂しくなっただけ。シャンクスさんの冒険話聞くの好きだったのにって…剣術の稽古だって楽しくって…』
ポロポロと涙が溢れはじめる。それにつられてルフィも泣き始める。
ルフィ「おれのせいで…腕も……っ!!」
そう、シャンクスさんの腕は片腕しかない。
山賊に誘拐されたルフィを助けた代わりに、片腕を失ったのだ。
シャンクス「おまえ達にはおまえ達らしく生きて欲しい。自分が望むまま、自由に海を渡れ。いいな?」
くしゃっと笑うシャンクスさん。
そのあと私たち2人は大泣きしながら、シャンクスさんの船を見送った。
ルフィ「A、おれはなるぞ…。シャンクスたちよりも強い仲間集めて…世界一の財宝見つけて…海賊王になってやる…っ!!!」
シャンクスさんから預かった麦わら帽子を深くかぶりながら、ルフィは叫ぶように言う。
『うん、私も。私も、自由に海を渡る…世界を…世界中を回って、色んなもの、色んな人に会いたい。世界一の冒険家…海賊になる!!』
ルフィ「じゃあ勝負だな」
『負けないよ?』
ルフィ「おれだって!!」
私とルフィは顔を見合わせて笑い合った。
第1話 ROMANCE DAWN 3→←第1話 ROMANCE DAWN 1
2人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:shiba | 作成日時:2019年10月17日 0時