【ONE PIECE】太陽に命を叫べ。 (ページ2)

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第1話 ROMANCE DAWN 1 ページ2

私が住むこの小さな港村フーシャ村。
港には1年程前から"海賊船"が停泊している。

ｼｬﾝｸｽ「ほんっとにAは可愛いな！この野郎っ！」

私を膝の上に乗せてむぎゅーっと抱きしめているこの赤髪の人はシャンクスさん。
港に泊まっている海賊船の船長さんで、私のことをよく可愛がってくれているいい人だ。

『私…シャンクスさん大好き。優しいし剣術おしえてくれるし…じぃちゃんには悪いけど、私も海賊になる！！』

ｼｬﾝｸｽ「A…嬉しい事言ってくれんじゃねぇか！！」

さっきよりも強い力で抱きしめられた上に、頬擦りをされる。全然嫌じゃない。シャンクスさんは本当に家族みたいなもんだ。

ﾙﾌｨ「あーーっ！！シャンクス！！おれのAを離せよ！」

ｼｬﾝｸｽ「おぉ、ルフィ。頬の傷はもう痛くないのか？」

ﾙﾌｨ「おう！おれは男だからなっ！！あんな傷全然痛くねぇよ！……じゃなくて、Aを、は・な・せぇぇ～！！」

ぐぃぃっと私の腕を引っ張るのはルフィ。
じぃちゃんに拾われた私はルフィとともに育った。
甘えん坊でよく泣く義弟(おとうと)だ。

シャンクスさんの腕から飛び降りて、ルフィを抱きしめて頭を撫でる。「A～っ！」と嬉しそうに抱きしめ返してくれるところが可愛い。

ｼｬﾝｸｽ「ったく、妬けるなぁ。ほら、2人とも」

私とルフィは2人ともシャンクスさんの膝の上に乗せられて抱きしめられる。

ｼｬﾝｸｽ「おまえ達2人は、おれの大切な宝物だ。強く生きろよ」

『うん。誰よりも強くなる…』

ﾙﾌｨ「おれは海賊王になるぞーっ！！Aはおれの船に乗れよな！」

『え』

ｼｬﾝｸｽ「何言ってんだ。Aはおれの船に乗るんだ、おまえのちっぽけな船には乗らねぇよ」

『いや、ちょ』

ﾙﾌｨ「はぁ！？ち、ちっぽけじゃねぇよ！！仲間は10人は集めて、大海賊になるんだからな！！！」

ｼｬﾝｸｽ「へぇ～楽しみだなぁ」

ﾙﾌｨ「なんだよそのバカにしたような言い方はっ！！」

ｼｬﾝｸｽ「べっつにぃ～？」

私を挟んで喧嘩を始める2人。
これが私の日常だ。