＿＿＿ 35 ＿＿＿*° ページ35
.
望「 大丈夫やって！
シゲもそっちの方が妬くやろ 」
「 いや 、もーいいよ … 」
望んでもないのに 、わかったんやもん 。
大毅の本心 。
「 … 普通さ 、本当に好きなら 相手が例え
のんちゃんでも嫌なもんやと思うねん 」
だからさ 。
「 たぶん 、あたしのことなんか好きでもなんでもないよ 、あいつ 」
なんて自分で言って 、ちょっと 、いやだいぶ
切なくなるとか 。
あかんあかん 。
「 あ 、そう言えば のんちゃんこそ
好きな子 、おら ……… 」
空気を重くしそうだったので 、急いで別の
話題を考えてみた 、
ときだった 。
「 …… あ …… 、 」
なんてベストタイミングなんだろう 。
あたしが自分自身で自覚したところに 、
追い討ちをかけるみたい 。
大毅だった 。
教室の窓から見える 、特別教室 。
2枚の窓を挟んでも 、そこに大毅がいることは
すぐにわかった 。
… さっきまで一人の女の子しか見えなくて 、何してるんだろうって思ってたら 。
大毅と一緒にいたのか 。
おまけに女の子笑ってるし 。
なんやろ 、この哀愁の気持ちは 。
望「 見んな見んな 」
そのとき 、ふわっと包まれる感触 。
望「 まーた辛くなるで？ 」
のんちゃんだった 。
でっかい背丈で 、あたしの頭まで
すっぽり丸ごと抱き締められ 。
おかげで視界は真っ暗 。
のんちゃんなりの配慮が嬉しかった 。
… でも 。
これ以上 のんちゃんをあてにしたら駄目な気がする 。
「 のんちゃん 、離して … 」
望「 やーだ 」
「 … あたし「 もー少しでええから 。こーさして 」
さっきより 、きつくなる腕 。
「 …… う 、ん？ 」
なんかいつもののんちゃんと違う 。
ふざけ要素一切無しなんて 、珍し過ぎて 。
それ以上 、何も言えなくて 。
しばらく 、お互い黙ってそのままでいた 。
そこに 、大毅がいたなんて知らずに 。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3541人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ただのオタク - もうキュンキュンのキュンキュンでした、！すれ違う2人の関係がすごく好きでした♡ (2022年1月16日 16時) (
レス) @page49 id: 2937c731fa (このIDを非表示/違反報告)
@sho-ren - メチャクチャキュンキュンしまし！ キンプリバージョンも作ってくれたら嬉しいです！！！ (2019年3月20日 0時) (レス) id: 138402e0cc (このIDを非表示/違反報告)
永瀬流星☆♪ - これのリメイク版の平野君の作品のパスワードを教えてください (2018年10月22日 22時) (レス) id: d3a8aaae25 (このIDを非表示/違反報告)
もえか - すっごくキュンキュンしました！ (2018年4月23日 21時) (レス) id: 3b4fbdf9b8 (このIDを非表示/違反報告)
ハート - なんか...私まで嫉妬して胸がズキズキして泣いちゃいました笑めちゃくちゃいい話でした！続編希望です (2017年12月3日 0時) (レス) id: f6779990f2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なつめ
| 作成日時：2013年9月22日 0時
