可愛くねぇ奴。 (ページ30)

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目が覚めると、見慣れた寝室で、カーテンから青白い光が差し込んでいた。
時間を確認すると時計は5時30分を指している。

頭が少し痛むが、体を起こすと服は昨日のままで、鞄から携帯を取り出すと、今は朝の5時30分であった。

昨日は自分で家に帰った記憶がなく、最後の記憶はドレッサーの椅子に座ったところで途絶えている。
おそらく、いや確実にここまで運んでくれたのは淳太だろう。

ベッドを出てリビングの扉を開けると、ソファには昨日の格好のままの淳太が寝ていた。
おそらくお風呂は入ったが、うちには男物の部屋着がないから、昨日の服をそのまま着たのだろう。

私は静かにキッチンで水をコップ1杯一気飲みして、お風呂に入った。

「…」

お風呂からあがって髪も乾かし終わってリビングに戻ったが、彼はまだぐっすりと眠っていた。
まだ朝早いから当たり前かと自己解決してから、軽くなった体で朝食を作った。
淳太の分も作っておこう。

「……ん、…A……？」
「淳太おはよ」
「………はよ、…体調は…」
「全然大丈夫、昨日は運んでくれてありがとね、あと上着とピアスも」
「べつにええよ…」

テーブルに朝食を運び終わった頃、淳太は物音で目を覚ました。

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