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淳太にもらった水の入ったコップをただ眺めていた。
コップの周りについた雫が今にも垂れそうだ。
「A今日どうする？」
「ん？あぁ、」
携帯の画面で確認してみると、23時。
終電の時間が近づいていた。
「帰るなら俺も帰るし、タクシー呼ぶけど」
「んー…」
「照史は全然泊まってええよって言ってたで」
「じゃあ泊まらせてもらおうかな、明日から休みだし。久しぶりに2人と会えたし」
「じゃあ俺も泊まるわ」
3人で家飲みの時に泊まるなんて、全く珍しくもなんともない。
もう両手じゃ数え切れないほどこうして過ごしている。
そのおかげで、淳太の家にも照史の家にも、洗顔やクレンジング、化粧水などが常備されている。
2人に彼女ができたら、もちろん持ち帰るつもりでいるけれど。
「照史、あーきーとー」
「…ぅん？」
「今日泊まっていい？」
「ぇぇよ、」
丸まっていた体を伸ばし起き上がった照史に水を渡して、私は洗面所に向かった。
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作者名：ash
| 作成日時：2019年3月7日 23時
