検索窓
今日:44 hit、昨日:26 hit、合計:370,854 hit

6 ページ7

_______




晩飯が終わり、2人で大きなソファに座る。



何気なしにつけたテレビにはニュースが
報道されていた。



その内容は、


○○が痴漢をして逮捕された、とか
人を殺して逮捕された、


海外の気になる情報…とか。



なんの会話もせずに集中して見ていたら



悟「ねぇ、A」


と、突然話しかけられた。


悟「指切りげんまん、って知ってる?」


と。




「うん知ってるよ、約束げんまん噓ついたら〜って
やつだよね。」



悟「そう、ちょっと長くなるけど僕のお話
聞いて欲しいなー、Aに。」





そう言ったお兄さんはこっちにおいで、と
私に向かって両手を広げる。




(抱っこってこと?)




とりあえずお兄さんの胸に飛び込むと、
ギューっと私を抱きしめたお兄ちゃんはお話を
始めた。





(でもどうしていきなり、指切りげんまんの
お話をするんだろう。)




そう思った事はお兄さんには内緒。







悟「指切りげんまんって言うのは、江戸時代の吉原、が生まれらしくてね。

まぁ、吉原って言うのは沢山の男を相手にする女が
集まってる処なんだけど、その女の人が
「貴方だけは特別ですよ」っていう誓いために
自分の小指を切って相手に渡したんだって。」





「えぇ、怖いね。」





そうだね、と笑うお兄さんはそのまま話を続ける。





悟「でも、その女たちは本物の自分の指を切って
預けたわけじゃないんだ、殆どはね。
そりゃそうだよね、自分の指を切断するなんて
痛いもん。」



死んじゃった人の小指を預けた女もいるらしいよ〜
とお兄さんは愉快に話す。




(私も、痛いのはあまり好きじゃないかも。
自分の指の骨まで切るなんてもっと嫌。)





悟「そんで、約束げんまんの、「げんまん」には
1万回のげんこつって意味もあるらしいんだよね、
まぁ、約束を破ったら…の話だけど。」



「そ、そうなんだ。私、知らなかった。」




悟「僕も最近になるまでは全く。」




私と目を合わせて話すお兄さんの姿は確かに
笑っているけど、ちょっと怖い雰囲気が出ている。



…私にそう見えるだけ?



だって目の前のお兄さんは笑ってる、
なのに怖いなんて…


思っちゃ駄目なのに。





(なんか、嫌な予感。





もしかして。)






「つまり、お兄さんは、何が言いたい…の?」





_______

7→←5



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (504 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1504人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , ヤンデレ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:tsuki | 作成日時:2020年11月28日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。