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” 僕にそーゆー感情持っちゃったの？”
その言葉に、こくん、と
頷いた彼女は、私 お兄さんのこと
好きすぎるのかもしれない。と呟いた。
ごめんなさい、と謝る
彼女は確かに17の女の子だ。
そりゃそうだよなぁ。
高校生ともなる年齢になれば
そういうのも興味わくよなぁ。
いくら純粋なAでも、
やっぱり人間の欲求には抗えないって言うか、
早い子ならもう色々と卒業して…
って、Aが他の男で卒業とか
有り得ないんだけど。
最初は僕じゃなきゃ。
いや、最初から最後まで僕じゃなきゃ。
汚ねー男に触られるなんて考えるだけで吐き気がする。
悟「じゃあ僕のこと好きにしていいよ」
「え…」
悟「言っとくけど僕、Aのこと子ども扱いしなきゃ手出しそうになるからそうしてるだけで、てかお姫様みたいに扱いたいし僕はAと結婚までしたい」
悟「親心とか、最初は感じてたけど1を辿れば赤の他人から始まった関係だし、僕はただ優しいお兄さんで終わらせたくないなぁ？」
(優しいお兄さんで終わったら勿体ない。)
(そのために誘拐までしたんだから。)
そこまで言うと、Aの耳に自分の口を
近づける。
悟「急がなくても、僕は居なくならないわけだし。
もっと僕のこと焦らすのもいい手じゃない？」
耳が赤いAを見るとフッと笑みが自然と溢れた。
(どこまでも可愛いなぁ)
じゃ、僕ちょっと仕事あるから、と彼女の頭を撫でて、その場を離れる。
内心バックバクで息が苦しい。
心臓に手を当てると心拍数はやっぱり早くて、
一回り以上も年が違う相手にあんなに翻弄されたのが
少し恥ずかしくなる。
(よくもった、俺の理性)
そこは褒めてあげたい。
あそこで色々としちゃったらかっこ悪いし、
ここで耐えた僕って偉い。
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作者名：tsuki | 作成日時：2020年11月28日 21時
