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「確かにね、私と一緒に暮らし始めたのは
9歳だったし、子ども扱いしたくなるのも
分かるよ?」
悟「僕は子ども扱いじゃなくてお姫様扱いしてる
つもりなんだけどなぁ?…て、え?」
彼女はグィッと僕を押し倒す。
(まじで?)
僕を押し倒した彼女は弱い力で僕の両首を抑えた。
いつぶりかまたあの感情が背中をよぎる。
いじめたい。
僕の理性試してるのかな このかわい子ちゃんは。
あのね、とAは口を開く。
「私、もう17だし…そういうことに
興味が無いわけじゃ…ないよ。」
悟「…ふふっ、僕のこと煽ってる?」
そう言うと、沈黙が続いた。
彼女は目を見開き、固まったままフリーズしている。
悟「… A?」
「あ、えっと、やっぱり今のナシ!!
ご、ごめんねお兄さん許して…」
急に恥ずかしくなったのか、顔を赤くした
Aはパッと僕から離れた。
悟「A、隠し事は駄目じゃない?
君のことは僕が1番知っておかなきゃ。」
言わなきゃキスする、なんて半分冗談で言うと
真に受けたAは口を渋々開いた。
ちょっとAは単純でちょろいと思う。
そこもいいんだけど。
「と、時々お兄さんが仕事でいない時、
その…お兄さんのベッド、いい匂いするから
…お兄さんのTシャツギュッてして寝てただけ…」
うーん、
か わ い す ぎ る 。
Aがかわいい。
だからアイロンがけしたTシャツにシワがよってたのか。
あーなんならアイロンし直さなくても良かったなぁ
失敗失敗。
悟「可愛いねやっぱりAは」
やっぱり僕の眼が間違えるはずないんだよ。
可愛くて可愛くて、これからも閉じ込めたくなる。
「それでね、そしてたらなんか、変な気持ちに
なっちゃって…どうしたらいいかな…」
悟「え、まじ…?」
変な気持ちとは。
本気にしてなかったけど、本当にそっち系…?
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作者名:tsuki | 作成日時:2020年11月28日 21時