共依存 _ 五条悟 _ 【ヤンデレ】 (ページ29)

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五条「あー…これ結構新しいアザ」

五条「ごめん、僕が遠くに行っちゃったから
あれ以来守れなかったね…ごめん」

家に連れていくと、腕の怪我を確認する。
まさかとは思ったけど、そのまさかが当たっていた。

(あの親、死ぬまで懲りずによくこんなことしてたとか有り得ねーよ。殺してよかった )

「…これは私がちゃんとできなかったから、」

五条「は？」

Aの両親が厳しい人だったのはツテを
使って把握済みだ。

母は医師、父は弁護士。

自分の子どもに厳しくなるのも当たり前の
環境だったのは言うまでもない。

五条「お父さんとお母さんにこんなことされて、
それでも好きだった？」

「これは、たぶんわたしのため…」

(自分にそう言い聞かせてるってバレバレ)

自分たちと同じように優秀な人間に
なって欲しいと彼女を干渉するばかりに
教育は暴力に変わっていき、白い腕には
青あざが残っている。

(母親は仕事の鬱憤をAで晴らしていたはずだ)

(…可哀想)

(僕に可哀想って感情残ってたなんて笑える。)

五条「何か僕にお願いとかある？」

両手を握ると、僕よりも一回りほど
小さく冷たい手がぎゅっと握り返す。

「あ、えっと…」

五条「なんでもいいよ、お兄さんが叶えてあげる」

「じ、じゃあ私…」

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