【短編集】ヒプマイしてみたされてみた【ﾊﾟｸﾘｼﾞｬﾅｲﾖ】

【記憶喪失になった貴方が記憶を取り戻したら？】【B.B】 ページ40

山田一郎
｢.......なぁ、記憶戻ったんだよな...？っA！本当によかった.......！｣
いつもどうりあなたと病室で記憶を失う前の話をしていた彼。彼は最後にひとつの話をし始めます。それは、貴方に彼が『何があっても守る』と誓った日の話。
貴方はその話を聞いても思い出すことが出来ず彼に謝りますが彼は｢.......そっか。忘れたんなら何度でも誓ってやる.......俺はお前を一生かけて守ってやる｣ともう一度誓います。それを聞いた貴方は、彼との思い出を思い出しはじめます。記憶が無くなった貴方を何度でも守ると誓ってくれた彼の愛が伝わったのでしょうか.......？

山田二郎
｢え.......！？な、嘘じゃねえよなっ！？ほ、本当に思い出したんだよなっ.......！｣
学校の帰り。彼が、貴方が居る病室に入った途端なにかに抱きつかれます。驚いた彼が声を上げると、今までごめんっ、忘れててごめんなさいっ.......！と言い出すあなた。医師から記憶が戻る可能性は極めて少ないと伝えられていた彼。だからこそ彼にとっては奇跡なのです。
彼はあなたの記憶がなくなってから、ずっと後悔していました。自分が命をかけてでも守ると決めた彼女を守ることが出来なかった、と。それなら、貴方を守れない自分よりほかのやつの方がいいんじゃないのか。自分のことを覚えてないならちょうどいい。そのまま忘れてくれれば.......と考えていましたが彼の足は毎日あなたの方に向いていました。
貴方を愛していた彼の気持ちがきっと、神様に届いたんですね。

山田三郎
｢Aさん、おも、いだして、くれて,よかった｣
朝一、貴方に会いに病室に来た彼。そんな彼に貴方は微笑みながら、おはようございます、三郎君？と言います。頭のいい彼はすぐに貴方が記憶を取り戻したことに気づきます。嗚咽を漏らし、つっかえながらも言葉を伝える彼。その目には濃い隈と涙が浮かんでいます。
あなたが覚えない間彼は眠ることが出来ずにいました。彼の兄2人に心配される程に。2番目で青色の彼に売られた喧嘩は買うのにスルーしてしまうほどに疲弊していた彼。青色の彼も1番目の彼もとても心配していました。そんな彼の姿に貴方は罪悪感を感じています。でも、｢Aさんは、悪くないんです。仕方の無いことですから｣と優しく微笑む彼。その日の夜。2人の兄からはやっと辛そうな、悲しい笑顔じゃなくて心から幸せそうな笑顔が見れてよかった。その様子だと思い出したんだなあ..！と言われます

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