第49話 目的地までひとっ飛び！ ページ50
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暫くして、ようやく大会開始のアナウンスがされる。
貴『ようやくか…』
森「半分ぐらいお前のせいだけどな」
貴『誠に遺憾』
そんな話をしながら集合場所へ向うA達。
そこには三階建ての不思議な建物があった。
ア「なるほど攻城戦か！」
貴『攻め込むわけじゃねえがな』
そんな話をしていれば隊員からルール説明が行われる。
主なルールは前日聞いた通り要救助者を助けてから焔ビト役の元へ最も早くたどり着けというものだった。
焼きまくってやるぜと意気込む者や火が怖いと怯える者。
予想以上の変な奴らの多さに森羅が若干引いているとこちらを睨む環と目があった。
森「(無視無視…)」
睨む環から目をそらし、他の隊員達を見渡してみる。
競技前に能力を確認されたが、周りはどんな能力を持っているのだろうを思考を巡らせた。
森「(そういえば、Aはどうやってこの大会を攻略する気なんだろ…)」
第二世代のAはやはりこういう場面ではどうしても第三世代達に遅れを取る。
それに能力も第三世代と比べて周りとの差が付きにくい。
一体どうやって勝つ気なのだろうと考えているとようやく大会のルール説明が終わった。
「スタートォォ！！」
そんな言葉と同時に全員が一斉に駆け出す。
けれど
森「行かなくていいのかよ」
貴『お前こそ』
Aと森羅の二人だけは余裕の笑みで立ち止まっていた。
あまりにもナメた行動に環達が驚いていると森羅は真っ直ぐ三階を見上げた。
森「つっても俺の場合…」
パチパチと森羅の足元から炎があふれる。
そのまま吹き出す炎は森羅の体を押し上げ、ビュンッと空高く森羅を持ち上げた。
森「飛べばいいだけだからな！」
環「にゃ！？」
ア「汚えー」
これだから悪魔はと呟くアーサーの声が聞こえた。
そんな声を聞いてAはあっはは！と大きな声で笑う。
貴『悪いな森羅！飛ぶのはお前の専売特許じゃねえんだ！』
そう、ポケットから出したオイルライターで火を付けるA。
炎はゴウッと大きく燃え上がり、やがてスノーボードのような形に姿を変えた。
森「まさかっ…！？」
なんの迷いもなく炎の板に足を乗せるA。
ブワッと浮き上がる炎。
そのまま彼女はまるで空中を滑るように森羅のすぐ横まで飛んで行った。
貴『あっははは！一度でいいからやってみたかったんだこれ！！』
そうクルクルと飛びながら遊ぶ彼女の姿は心底楽しそうだった。
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ふたば(プロフ) - この作品とても面白くて大好きです！夢主ちゃんのスパダリっぷりに思わずキュンキュンしてしまいます笑これからも執筆頑張って下さい✨ (2021年10月25日 0時) (
レス) @page50 id: 4559ad2a7b (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - すごく面白いです！更新頑張ってください！ (2021年9月30日 18時) (レス) @page2 id: cc011a7ffe (このIDを非表示/違反報告)
陸(プロフ) - 色々ありますよね、大丈夫ですよ！ (2021年9月20日 0時) (レス) id: 19eff5b33e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：3度の飯より推しが好き | 作成日時：2021年9月18日 20時
