第20話 強い意志は隙の元 ページ21
NOside
そこからのAは容赦無かった。先程までの攻撃の分と言わんばかりの怒号の攻撃。
速い上に重い彼女の攻撃は当たれば一撃だろう。
………しかし、
森「茉希さん、すげえ…」
それだけの攻撃を、茉希は全て受け流していた。
やはり体術を心得ているものは違う。
軍でも強い方だったのだろう。
貴『(どうして辞めたのか不思議なくらいだ)』
そう思いながら再度彼女の横顔に蹴りを入れたその時
バキッ
茉「っ…」
貴『え』
遂にAの攻撃が茉希に当たった。
けれど、Aは自分の攻撃が当たったというのに、追撃をしない。
それどころか驚いたようにフリーズしてしまっている。
そして茉希がそんな隙を見逃すはずもなく。
グイッ
貴『あっちょ、』
うつ伏せに転ばされ、まるで犯人を確保する時のように頭を押さえ、右手を拘束されるA。
ダァンと、大きめの音が響いた。
茉「私の、勝ちです。」
貴『………こ、こりゃ…1本取られた…』
負けです負け負けと白旗を降るA。
Aが負けたという事実に目を丸くする森羅とアーサー、
すごかったな〜と感心する桜備、
そして二人の戦いを見ていた火縄は表情はほとんど変わらないものの、何故か黒いオーラを出していた。
火「訓練で手を抜くとはいい度胸だな」
貴『折れたら大変じゃないですか』
そう言いながら片手で茉希の乗っている自身の体をグイッと支えるA。
負けたと言う割にまだまだ余裕があるらしい。
火縄の言葉を否定せず笑顔でそんな事を言うA。
貴『それより茉希さん顔大丈夫ですか？顔面の攻撃をわざと受けるだなんて正気じゃないですよ』
茉「しょ、正気じゃないって…確かにわざと攻撃を受ければ多少は驚くだろうと思ってやりましたけど…」
貴『女の子なんだから顔は大切にしてください。』
お、女の子…！と女の子扱いされた事に喜びつつ照れる茉希。Aはそんな茉希に赤くなったら大変だと直に冷やすように言う。
一見なにもないように、振る舞っているが…
火「…………」
やはり、火縄の視線が痛い。
貴『こ、これでも森羅とアーサーとやるときよりも本気出したんですよ！？』
森「エッ」
ア「なん…だと…」
さり気なくお前らには滅茶苦茶手を抜いてるという事実を突きつけられてショックを受ける二人。
しかしAは気にした様子は無い。
貴『どれだけ強くても女子供は守るものでしょう』
第21話 弱き者は私が守るもの→←第19話 格ゲー相手は男がいい
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ふたば(プロフ) - この作品とても面白くて大好きです！夢主ちゃんのスパダリっぷりに思わずキュンキュンしてしまいます笑これからも執筆頑張って下さい✨ (2021年10月25日 0時) (
レス) @page50 id: 4559ad2a7b (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - すごく面白いです！更新頑張ってください！ (2021年9月30日 18時) (レス) @page2 id: cc011a7ffe (このIDを非表示/違反報告)
陸(プロフ) - 色々ありますよね、大丈夫ですよ！ (2021年9月20日 0時) (レス) id: 19eff5b33e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：3度の飯より推しが好き | 作成日時：2021年9月18日 20時
