第13話 人形よ強くあれ ページ14
NOside
貴『火縄中隊長…止めてくれるのはありがたいんですが、女の子に暴力は駄目ですよ。』
茉「A…！」
Aはそう言って火縄にアイアンクローをやめるよう促すが、一切やめる気は無いらしく、火縄は更にギリギリと手の力を強めてくる。
茉「いだだだだだだだ痛いです痛いです中隊長！！」
火「悪いが俺のシゴキに男女は関係ない。
男だろうと女だろうと構わずしごいていくからな。」
貴『わぁスパルタ』
お前のことも容赦なくしごいていくからなという火縄の言葉にAは自分は別にいいんですけどねえ…とちょっと困ったように言う。
桜「あれも高感度狙いで言ってるのか…？」
森「いえあれは天然のタラシです」
コソッと尋ねる桜備に森羅は呆れた表情で、答える。
何でもAは生粋のフェミニストなんだそうだ。
森「タラシなイケメン発言は男女問わずでわざとですけど、甘やかすのは女子だけですからね…」
男に対してはマジスパルタですからと耳打ちする森羅。
基本的には親切で優しい彼女だが、男に対して、特に訓練の時は本当に厳しいらしい。
森「無理を強いるような事はしないんすけど…
なんというか飴2に対して鞭が8というか…逆に女子に対しては飴9に対して鞭が1しかないって感じで…」
Aはとにかく男よ強くあれ精神らしくかなり厳しく訓練してるらしい。
桜「よくそれで嫌われないな…」
森「そりゃAが一番強くて一番ストイックだからですよ。」
偶にある組手ではAがいつも勝ち、的確なアドバイスをして、他の訓練でも人一倍数をこなし一番真面目に取り組んでいる。
それを当たり前として毎日こなしているAに皆憧れているのだ。
森「だからAは完璧人間って呼ばれてるんです。」
森羅がそう言うとAは"完璧人間"という言葉に反応したのかやめろっつってんだろと恥ずかしげに振り返った。
貴『完璧なやつはあんなふうに笑わねえよ。』
森「そういやお前も笑う癖あるっての本当だったんだな。」
俺と打ち解けるための嘘だと思ってたという森羅に失礼だなと少し怒るA。
森「でも本当知らなかったわ。」
貴『当たり前だろ』
欠点は隠すもんだ。
そう、Aは先程も言っていた言葉を再度口にする。
その言葉に桜備はひやりと背筋に冷たいものが伝う感覚がした。
"欠点は隠すもんだ"そう笑った彼女の笑顔が
どこか、先ほどの無感情な笑みに似ているような気がしたから。
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ふたば(プロフ) - この作品とても面白くて大好きです！夢主ちゃんのスパダリっぷりに思わずキュンキュンしてしまいます笑これからも執筆頑張って下さい✨ (2021年10月25日 0時) (
レス) @page50 id: 4559ad2a7b (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - すごく面白いです！更新頑張ってください！ (2021年9月30日 18時) (レス) @page2 id: cc011a7ffe (このIDを非表示/違反報告)
陸(プロフ) - 色々ありますよね、大丈夫ですよ！ (2021年9月20日 0時) (レス) id: 19eff5b33e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：3度の飯より推しが好き | 作成日時：2021年9月18日 20時
