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16:疑問だらけの雨女 ページ23

怪我も治り、秀作や食堂のおばちゃんの手伝いをできるようになったある日のこと。

「ふんふふーん♪」

鼻歌を歌いながら掃除中、1人の男の子が駆け寄ってきて

「おい!天女」

と言う。

(天女で返事したら天女って思われるからなぁ…)

と思いながら私は掃き掃除を続ける。

すると、

「おい天女!聞こえないのか!?」

と迫ってくるため、しびれを切らした私は

「あ゙ーもう!私は天女じゃなーい!」

と大きな声で言った。

やべ、結構でかい声出たなと後悔しつつ驚くその男の子に私は怖がらせてごめん!と言った。

すると、その子は驚いて

「え、別に、謝らなくても…」

と言った。

「えっ、でも、驚かせちゃったし…、ごめんね」

ニコッと笑って言うと、

「変なやつ」

と言って走り去っていってしまった。

「あ!…名前聞こうと思ったんだがなぁ」

残念そうに私がつぶやくと

「あいつ、池田三郎次っていうんですよ」

「うぉわ!?びっくりした…」

と、急に後ろから声がしたため、びっくりしてしまった。

「えーっと…川西君!」

名前を思い出すと、彼はニコッと笑って「正解です」と言ってくれた。

「やった」

と私も笑うと、川西君は少し苦笑いをして

「あいつ、貴女が下級生のこと助けたって知った時、真っ先に医務室に来たんですよ」

と、意外なことを口にした。

「え、どうして?」

私はただ、私に出来ると思ったことをしただけなんだけどな…。

そう思っていると

「僕らは…天女にひどい仕打ちばっかりされてきたから…顔だけでも見たかったんだと思います」

と川西君は言った。

「そういうものなの?」

私が首を傾げて聞くと、川西君は

「そういうものです。実際僕も…」

と言いかけて川西君は口ごもった。

「僕も…何?」

私がそう問いかけると

「な、なんでもないです!」

と言ってパタパタと走り去って行ってしまった。

「…?」

その様子に、私はただただ首を傾げることしか出来なかった。

17:名前が聞けない雨女→←15:雨女と不運男


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設定タグ:忍たま , 天女 , 逆ハー   
作品ジャンル:恋愛
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るーじゃすどれいんw(プロフ) - 主人公の人柄などなど大好きです!更新楽しみにしています。頑張って下さい! (2019年9月9日 22時) (レス) id: 6c9d28df35 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:明乃 | 作成日時:2019年8月29日 8時

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