【小説】神様の依頼箱

悪夢と散歩…鬼瓦葵祭 ページ5

彼女…鬼瓦葵祭は、中を散歩していたところだ。
普段はしないことだが…と自分の中でも思うことだが、
やはり時々起こってしまうことなため、しょうがないと思い、足を進める。

葵祭は、自分の寝床から飛び起きるようにして起きたから。
それにも、わけがあるのだけれども。

久しぶりに、悪夢(父が死ぬ夢)を見たから。
おそらく、昨日の夜は雷雨だったからだろう。

思い出したくはないが、無心にしても脳裏に浮かんでくるため、
ムシャクシャする。ムシャクシャを抑えるために、
葵祭は頭をかく。
朝からいい気分で行けるかと思ったが、
台無しだ、と思い余計暗い気分に沈んでいく。


バキッと、何かが割れる音を聞いた。
あれは…おそらく、八重さんのやつだろうか。
聞いたところによると、結構壊してる、とか聞いたが…
そんなに壊しているのだろうか…？

と思いながらそっちのほうへ行くと、
零夜さんを見かけた。
書類などを持っていたところから、八重さんに何か用があったとみる。
でも、あんな様子じゃ、できないよな…

と、思って少し目を離していたら、
もう姿はなかった。


あの竹刀の割れる音を聞いて、
少しは気分が晴れたため、私は戻ることにした。



【3月30日更新】【青蘭味の何か(元絶望的な青蘭)】

犬系男子…遠神海人→←日常茶飯事…一ノ瀬零夜

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