それなりに好きなふたり (ページ8)

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転校生ページ8

『うーん、でもいいよ。私、結構一人暮らしエンジョイ中だし笑』

「そっか…Aがそう言うんなら」

いやいや、そんな寂しそうな顔をしないでほしい。

『言っとくけど、先生が嫌いって言ってるわけじゃないから』

「え？何、ツンデレ？」

『先生、きらい』

「ごめん、ごめんて笑」

こやつは…

まあ、次の日は普通に学校だったので、登校。

大将先生と一緒に登校したため、他の先生や生徒からの視線がえぐかったけど…

「あっ、菅生先生！」

教頭先生に呼ばれた大将先生と
「じゃ、また後で！」
『うん。いってらっしゃい。』
「ははっ笑
なんや、それ」

という、会話をして別れる。

教室に行くと、私たちの担任がしばらく休むため、代わりに大将先生が担任するらしいことを聞いた。

「あとね、今日転校生がくるらしいよ」
そんな会話も聞こえた。まあ、私には関係ないだろ

「はい、じゃあ期間限定だがこのクラスの担任になった菅生大将です。改めてよろしく。」

「イケメン！」
男子の言葉にも、
「ちょっ、うるさい、うるさい笑
ほんまのことやからってうるさい笑」
と、返す大将先生。

「えー。そして今日から転校生がきます。入って」
と大将先生に呼ばれて入る転校生。

「どうもー、山﨑賢人です。」

そう言って現れた男の子。

『うそ…』

その知った顔に思わず声をだしていた。

すると向こうも気づいたらしく…

「A？久しぶり…」

そう言ってこっちに歩いてくる。

「あー、とりあえずホームルーム終わり。賢人はAのとなりに席おいたから、そこで」

「はーい。」

いやいや、となりの席かよ…

というか、大将先生いつの間に賢人呼び？

まあ、賢人のことだからすぐ仲良くなるか…

「ねえ、A。教科書、見せてくれない？まだ揃ってなくて…」

『いいけど、どうしたの？また親の転勤？』

「まあ、そんなとこ。ていうかさ、1個聞いていい？」

『どうぞ』

「俺も転校歴、長いけどさ、みんなからの質問コーナとかがないんだけど」

『知らないし笑』

「だって、俺ルックスもいいし、スタイルもいいのに…」

『それ、誰から言われた？』

「大将先生」

やっぱりか…
変なこと、賢人に吹き込んだらダメでしょ。

『まあ、それはわからないけど、みんな私を避けてるからそんな人のとなりの席は近寄らないでしょ』

これだけ言えば、賢人には伝わる。

「なるほど」

ほらね？