14話 資料 ページ16
パチン。パチン。
放課後、何度も何度も資料をとめるホチキスの音がこの教室中に響く
隣には黙々とやっている大樹、そしてめんどくさそうにやる私。
この空気は…一体何なんだろうか
「あのさ、聞きたい事あるんだけど」
「…ん」
「何で私なんかを副会長に推薦なんかしたの？」
そう言った途端、彼の動かしていた手がピタリと止まった
そして此方をじーっと見つめてくるような瞳で見てきた彼
「何でって…」
顔を隠すように下に俯いてしまった
何か変な事でも聞いたっけ？
「…Aと…やりたかったから？」
「あははっ、何それー」
「…まあ、その為に候補した理由でもあるんだけど」
「え？何か言った？」
「別になーんも？」
再び作業を開始する彼
最後はボソッと呟いたせいで全く聞こえなかった
でも推薦された割にはちゃんとやらなくちゃ。
そうじゃないとクラスの皆とかまとめられないし。
…てか、こんな私がまとめられるか分かんないけど。
*
「やっと終わったー！！」
そのままグタッと机に伏せる私
手を伸ばしてうーんと唸りながら、眠たい目を擦る
何十枚もあるこの資料を初日から二人だけでよくまとめられたと思う
ふと隣を見てみると、流石に大樹も疲れている様子。
もうすっかり日が暮れていて、オレンジ色の夕焼けが空を塗っていた
「おう、終わったか？」
途端、タイミング良く教室に入ってきた後藤先生
何やら学年会議とやらが延びていたのか、先生も多少疲れ気味の顔を見せていた
「初日から疲れました…」
「ふははっ。奥田、お前は疲れすぎだ」
「俺も十分疲れましたよ」
「二人ともご苦労。最後に二人で小会議室まで運んでくれるか？これで作業は終了だ」
二人で重たい資料を持ちながら、三階の小会議室まで運んでいく
後藤先生、ちょっとくらい手伝ってもいいと思うんですけど…
先生のドSさで初日からこんな事させられてんの1組だけじゃないの！？
階段を登るときに重力がありえないほど重くなる
やばい…腕超痛い
「少し持とうか？」
「え？いや、いいよ。後もう少しだし」
「遠慮すんなって。男の俺が持たなくてどうするんだよ」
そう言って手に持っていた資料を半分くらい取っていった
お陰で大分楽にはなった。…けど、何か可哀想にも見えてくる
見てるこっちが重いよ…
「え、ホントにいいの？」
「心配すんなって。これくらい大したこと無いし」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 241人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まなぶ - うわあああ！最高です....絶賛今先生に恋してて、それにちょうど数学の先生なんですよ！....最高なの見つけたと思ったら更新止まってたので更新される日が来ることを願ってます！ (2022年4月11日 1時) (
レス) id: be5b892ffb (このIDを非表示/違反報告)
なー - 2回目読みました！やっばり面白いです、大好きです！続き、、めちゃくちゃ気になります！もし書けそうだったら続き、書いてくださると嬉しいです！！ (2021年7月31日 20時) (レス) id: d3389ae01a (このIDを非表示/違反報告)
たくっち - しゅ…柊汰の身長が160-170cmって…。現実より、全然違う…。柊汰だって、156cmとかだもん。(…多分)文哉がイケメンって…wあの人、現実では、ハゲなのに…面白い設定ですね！頑張って下さい！ (2017年5月1日 14時) (レス) id: 24eb424e41 (このIDを非表示/違反報告)
笑部(プロフ) - yuriさん» 初めまして！小説を読んでくださり、ありがとうございます！四年前から好意を寄せている先生がいるのですね……愛が深いというか何というか…先生との恋愛って難しい関係ですよね…(*_*) (2016年1月8日 21時) (レス) id: 35b041e866 (このIDを非表示/違反報告)
yuri - はじめまして、yuriと申します。早速ですが、お話を拝見させて頂きました。今後の展開を楽しみにしています！因みにですが、私も実は4年前から好意を寄せてる先生がいるんです。 (2016年1月8日 13時) (レス) id: 094bb1079f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：笑部 x他1人 | 作成日時：2015年1月19日 23時
