＃3 ページ8
あんずside
「あんず〜！」
「早くしないと夕日が見れないよ！」
五人で夕日を見ようということで下校途中に海に来た。
先輩とよくここで振り付けとかやってたな〜
「…！」
いきなり寒気がした。
なんだろう
少し不安になったけど気のせいだろうと思い先輩からもらったパーカーを着る。
もう、何度も洗ってしまって先輩の匂いもぬくもりも消えてしまった。
「綺麗な夕日〜」
でも、このパーカーを私が着ることで先輩がまだ私のそばにいてくれる気がした。
(先輩、綺麗な夕日ですね)
「よし、そろそろ帰らないとな。みんなであんずを送るぞ〜」
真緒くんの声でみんなが歩きだす
『待って！おいていかないで！』
声が聞こえて振り向くとそこには先輩の面影が残った少女がいた。
「先輩…？」
「ねえ！みんな！澪先輩だよ！」
みんなを呼び止め指をさすとそこには誰もいなかった。
「澪先輩？いないよ？」
澪先輩と言った顔がとてもつらそう。
「ゴメン。何でもないよ」
☆〜☆〜☆〜
「うわ！」
目が覚めると自分の部屋じゃないことに驚き、部屋がとても汚いことに二度驚いた。
そうだ。先輩の本丸に泊まったんだった。
それにしても夢にするにはリアルすぎるな〜
「遅刻する！」
ボーっとしてたら時間はあっという間に過ぎる。
今日あったことを取り敢えず零さんに報告しよう
──────────
【あんスタ】諸刃の剣は知っている。【探偵チームKZ事件ノート】
探偵とアイドルのお話です
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作者名：ナハト | 作成日時：2018年8月30日 16時
