Night (ページ45)

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2人きりの空間 (北人side) ページ45

1つの傘の下に2人きり。

当然、肩と肩が触れ合うか触れないかの距離だ。

北「雨、すごいねぇ。」

『はい。土砂降りですね笑』

北「Aちゃんはさ、なんで、いつもうちの店来てくれるの？」

『っえ？』

北「ごめん笑なんか気になっちゃって。」

『うーん、、まずは、お菓子が本当に美味しい。あれ食べると、忙しい毎日を忘れられるというか、本当に癒されるんです。体がふわっとするし、なんか溶かされてるような気分になるんです。』

『そして、明日から頑張ろう！みたいな笑。あとは、単純に北人さんに会うのが楽しみなんです。』

北「、、、え、、？」

『ん？、、あ、っ、』

自分が何を言ったのか気づいたのか、顔を真っ赤にしてるAちゃん。

北人さんに会うのが楽しみなんです。

頭に焼き付いて離れないその言葉。

ただ、嬉しかった。

胸がドキドキして、体の体温が上がるのが自分でも分かった。

『い、今のはっ！あの、その、』

北「フハッ笑笑、、、可愛い。」

可愛い。

そう言った瞬間、また顔を真っ赤にして俯いてしまった。

北「Aちゃん、」

『っ、はいっ、』

北「これからも来てね？待ってるから」

『はい。』

気づくとAちゃんの家についていた。

あーあ、もっと一緒にいたかったな。

離したくない。離れたくない。

『っ、、また、あのお菓子、食べれるの待ってます』

ごめん。今だけはこうさせて。

オレは持ってた傘を手放し、

Aちゃんを抱きしめた。

『っ！！ほ、北人さんっ、、』