Night (ページ41)

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壱馬side ページ41

なあ、嘘って言ってや。

なんなん、GENERATIONSって。

この世界のトップ？

なんでAがそんな組織の1人になってんだよ

なんで、、、なんで、、

色んな感情が込み上げてきて、わからなくなった

どうしても目の前の光景を信じたくなくて、Aの手首を掴んだ。

でも、振りほどかれた。

『あんたとは住む世界も生きる世界も違うの。』

頭を鈍器で殴られたような感覚がした。

手には、GENERATIONSの証だろうか。

妖しく光る金色のリングがはめられていた。

もう、俺だけが知ってるAはどこにもいない。

もう、二度と帰ってこない。

Aは、あの7人のものなんだ。

Aは、変わってしまった。

いや、オレが、、変えてしまったんだ。

俺のせいで、豹変してしまった。

本当はもっと、優しい目をしてたのに。

本当はもっと、柔らかいオーラだったのに。

もう、取り返そうという感情すらなくなってしまった

Aは歩き出した。

まるでステージの上で輝くモデルのような。

宝石のような。

そんな後ろ姿だった。

街の証明に照らされたAは、スポットライトに照らされてるようだった。

前までは、フワッとしてて、柔らかくて、女の子って感じで、

オレが守らなきゃ。

そう思ってたのに。

今では、この国の王。その組織のメンバーであり、

7人の王者に守られている。

誰も手を出すことができない。あの7人に叶う相手は誰もいない。

Aの歩く先には、この世で1番の輝きを秘めた

まるでこの王たちの為だけに作られたかのような車と

この世界の絶対的王者の7人。

全員、Aを大切な何かを見つめるように、

優しい目で見つめていた。

そしてその後オレを

Aは渡さない。とでも言うように

オレからAを守るかのように

鋭い目で見つめた。

オレは、自分の考えが甘すぎたことに今ようやく気づいた。

オレがどれだけ愚かな罪を犯したのか

どれだけAを傷つけ、豹変させてしまったのか。

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