新しい自分へ ページ16
私は、、何?
龍「何かあったん?」
7人の視線が突き刺さる。
私は何故どういう経緯でここに来たのか、今まで何があったのか包み隠さず話した。
壱馬から冷められてたこと。壱馬に依存してたこと。殴られたこと。言われたこと。菜月のこと。浮気されたこと。
全部、怖かったけど、話した。
というか、話すしかなかった。
龍「ようがんばったな。」
そう言って頭を撫でてくれた。
龍友さんの目はとても優しかった。
ようやく、ようやく、
今まで溜まってきたものが込み上げてきた。
涙が溢れて止まらない。
龍友さんは、泣き止むまで私を抱きしめてくれてた。
気がつくと2人きりになってた。他の6人は気を使ったのか、いつの間にかいなくなってた。
『気持ち悪いですよね。私。』
龍「違う。それは絶対違う。気持ち悪くなんかない。むしろ、本当に人を愛することができる人にしかできんことやで。」
『え、、?』
龍「向こうにとっては確かに依存してたとか思われてたかもしれん。でも、そんくらい相手のことを思いやることができる。愛することができる。それって本当に好きって思う相手やないとできひんことや。わかるか?」
龍「確かに、されたことは酷いことかもしれん。すごく傷ついたかもしれん。それはホンマに辛かったと思う。よう頑張った。でもな、いつまでもクヨクヨしてたらあかん。このままずっと相手のこと考えながら傷つくん嫌やろ?相手のこと考えるって事は相手に自分の時間使ってんのと一緒や」
龍友さんの言葉が一つ一つ心に染み渡っていく。
龍「Aは、変わるんや。あそこまで辛い思いさせられて悔しいやろ?見返したいやろ?やったら、こっから変わるんや。強い女に。どれだけ変われるかは自分次第やで?」
『変わる、、でも、どうやって。』
そう言うと、何かを決意したかのような目で私に言った。
龍「ならんか?俺らの仲間に。」
『え。』
龍「俺ら男とは違う、女の子からの視点で色んな物事を見ることができると思うんや。Aにはアレだけ傷ついた過去がある。それに、男にも勝るほどの超人的な力もある。」
龍「一緒にやってみんか?オレにはAがGENERATIONSに必要やとホンマに思う。オレからもメンバーに説得したる。」
『なります。』
龍「え?」
『GENERATIONSになりたいです。仲間に入れて下さい。』
龍「よっしゃ。決まりやな。ほな行こか。」
そう言って差し出してくれた手を握った。
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作者名:はるのすけ | 作成日時:2020年9月29日 18時