Night (ページ14)

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知らなかった世界ページ14

最初だから何をしていいのかわからない。

でも見張りってことだから、みんなの様子見てればいいってことだよね、、？

あ、あそこのお姉さんなんか迷ってるのかな？

『すみません。どうかされました？』

「あ、あの。DJブースみたいなのがあるって聞いたんですけど」

『あー、それ、ここで多分合ってると思います。』

「ほんとですか。ありがとうございます」

すると、一気に歓声があがった。

さっき教えた女の人は、人々が狂ったように踊っているホールに飲み込まれていった

DJを操る人物に目がいった。

そこには、亜嵐さんがいた。

亜「ようこそ。クラブBIG CITY RODIOへ。今夜は、思うがままに。」

そう言った瞬間、アップテンポの音楽がホールを占領した。

これが、、クラブBIG CITY RODIO、、

私はまだまだ知らなかった。

この世界がどんな世界なのか。

心地の良いサウンドやお酒に飲み込まれ、酔いしれていく人達。

現実からかけ離れた世界に人々はどんどん

"ヤミツキ"になっていく。

そして、ここから離れられなくなる。

もっと、もっと、と

どんどん中毒になっていく。

これが、BIG CITY RODIO、いや、

GENERATIONSが占領する、街の力。

キャーーーーーーッ！！

どこからか女の人の悲鳴が聞こえてきた。

それには玲於さんも気づいたようで、

さっきまで私を見張っていたが、

悲鳴の聞こえる方へ駆け出した。

私も、すぐにいかないと。

行ったところには、女の人に酔っ払いまくった男の人が絡みまくってる。

女の人は、強引に酒を飲まされている。

即座に止めに入った。

『ちょっと、1回おちつきましょう。ね？』

男「あぁん？？っせぇな。触んじゃねぇよ」

『とりあえず落ち着いてください。話聞きますよ？』

男「っは？偉そうな口利きやがってよ。こいつが俺の酒拒んだのが悪ぃんだろ」

『だからって、強制的に飲ませて言い訳ではないですよね？』

男「グチグチうっせぇなぁ？あん？所詮お前も売れねぇ汚ぇ体した風俗やろ？お金が無いから男とヤリまくり笑。女ってそーゆー生き物だよなぁ笑」

そう言いながら私の頭からシャンパンをかけた。

男「ブッサイクな顔のくせに生意気な面下げやがってよぉ。みっともねぇ姿だなぁ。全身酒まみれw」

その瞬間、私の中で何かが崩れた。

『てめぇ、今なんつった？ﾆｺｯ』

男「っ、、」

『女はそーゆー生き物、、ねぇ。』

私は空のシャンパンのボトルを拾い上げ、男にゆっくり近づいた。