司令官 ページ47
.
「俺は公安関係者とは言っても『表』の人間なんで。
『裏公安』で起きたことに関して、俺に説教はしないでくださいね」
ホークスが一通り状況の説明をすると、司令官は指で眼鏡を押し上げながら口を開いた。
「＿＿＿＿＿なるほど。それで、ここに爆豪くんを連れてきた理由は？」
「逆ですよ。彼が俺にここを案内するよう頼んできたんです」
「………となったら、25100に指示を出された、という形になるかな？」
司令官の予想が的中したのを示すために、俺は静かに頷いた。
「では、25100に何をするように指示されたのか答えてくれるかい？」
ホークスの方をちらりと一瞥すると、彼は「頑張れ」と言わんばかりに俺の背中を軽く叩いた。
.
「………25100に、『過去の世界』で伝言を頼まれた。
" 『
この一連の事件の犯人を知った途端、司令官は大きく目を見開いた。
しばらく考える素振りを見せた後、焦ったように彼は立ち上がった。
「彼女の………25100の居場所は」
常に落ち着いている彼が珍しく焦っているので、俺も事の自体をようやく実感したのか、手足が緊張でこわばり 心拍数が上がった。
「君のどこかに残してある筈だ。
『過去の世界』で言われた言葉を、もう一度思い出して。
手に文字を書かれたとか、ハンドサインを示していたか。
何でもいい。何か手がかりはないか？」
注意深く記憶を辿った。
あの言葉も、この言葉も違う。『個性』を発動する前に不審な動きは見せていなかった。
色々考えていると、ふと
「………そういやコレ、何か意味あんのか？」
Aに『個性』を掛けられた時に腕に埋め込まれた『懐中時計』のようなモノを見せると、司令官は目を大きく見開いた。
「……君、まさか、！」
司令官と同様の反応を示したホークスは、慌てて俺の腕を掴むなり、『懐中時計』に指を触れた。
するとホログラムのように、
「これで場所は分かったね。でも司令官、これ相当まずいですよ」
「………あぁ、そうだね。ホークスくん、君には表公安の上層部に事情の説明を頼むよ。
それと爆豪くん。君には現場に向かってほしい。
出動は1分後だ。すぐに準備に取り掛かりなさい」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 395人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
瑞樹(プロフ) - この作品大好きです！ 更新を楽しみにしています！ (2022年12月8日 20時) (
レス) @page39 id: 92b8932be0 (このIDを非表示/違反報告)
フユフユ - これ最後夢主ちゃんとかも幸せになって欲しい (2022年6月26日 21時) (レス) @page29 id: 3be08e9739 (このIDを非表示/違反報告)
むらかみ。(プロフ) - 新作待ってました！前作楽しませて読ませていただきました！！突然で申し訳ないですが、イメ画描かせてもらってもよろしいでしょうか？少し遅くなってしまうかもですが…(失礼)更新頑張ってください！！応援してます！！！！！ (2021年12月29日 20時) (レス) @page6 id: 49021efb12 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきや(プロフ) - あのさん» ありがとうございます！！！頑張って更新進めていきま〜す！！！ (2021年12月12日 19時) (レス) id: 3af9d9c4f9 (このIDを非表示/違反報告)
あの - 新作ですね！前作では完結おめでとうございます！(遅い)更新待っております！ (2021年12月12日 18時) (レス) @page15 id: 347eae7089 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆきや | 作成日時：2021年12月8日 19時
