仕事 ページ22
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「これからは君は、25100とは『友達』ではなく『仕事仲間』という関係になるが、
それでもいいのかい？」
司令官、と呼ばれる男の言葉に、俺は頷いた。
あれからAは、俺のことを『89543』と呼ぶようになった。
学校でいる時のように笑うこともなく、常に無表情のまま時を過ごしていた。
口数も少なく、目を合わせることも減った。
本当にAか？と思うくらい、別人のようだった。
「『89543』、今日の初任務は私と合同です。
かといって貴方には
彼女の淡い桃色の瞳は、昼間学校で見る時とは違う、暗くて濁ったものだった。
「" こちら14966、転送準備を完了しました "」
インカムから声が聞こえた瞬間、目の前が突然真っ暗になった。
暗がりに目が慣れてきたと思いきや、自分がビルの屋上に立っていることが分かり、足元には無数の光が散りばめられていた。
「ここは地上60m。89543、貴方の『個性』の使用は一切禁止です。
着地は私がサポートしますので、私について来て下さい」
俺と間も合わせずにそう言った彼女は、屋上の柵を簡単に飛び越え、
そのまま黒い空へと飛んだ。
「おい、A……、！」
風が強く吹き荒れ、ジャケットがバサバサと大きな音を立てた。
強風に目を細く開けながら、俺は恐る恐る柵に指をかけ、よじ登った。
「" ほら早く。足を引っ張るようでしたら、ここで私が殺しますよ "」
感情のない言葉が、インカム越しに脳内に響いた。
一歩足を前に出す。身体を前に乗り出して下を覗くと、足がすくんで膝が震える。
口に溜まった唾を一気に飲み込む。
俺はもう一歩、地面のない黒い空へと踏み出した。
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瑞樹(プロフ) - この作品大好きです！ 更新を楽しみにしています！ (2022年12月8日 20時) (
レス) @page39 id: 92b8932be0 (このIDを非表示/違反報告)
フユフユ - これ最後夢主ちゃんとかも幸せになって欲しい (2022年6月26日 21時) (レス) @page29 id: 3be08e9739 (このIDを非表示/違反報告)
むらかみ。(プロフ) - 新作待ってました！前作楽しませて読ませていただきました！！突然で申し訳ないですが、イメ画描かせてもらってもよろしいでしょうか？少し遅くなってしまうかもですが…(失礼)更新頑張ってください！！応援してます！！！！！ (2021年12月29日 20時) (レス) @page6 id: 49021efb12 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきや(プロフ) - あのさん» ありがとうございます！！！頑張って更新進めていきま〜す！！！ (2021年12月12日 19時) (レス) id: 3af9d9c4f9 (このIDを非表示/違反報告)
あの - 新作ですね！前作では完結おめでとうございます！(遅い)更新待っております！ (2021年12月12日 18時) (レス) @page15 id: 347eae7089 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきや | 作成日時：2021年12月8日 19時
