drop*4 ページ5
・
▷▷
こうなったら…
いや、ここまで自分でしたんだから気合い入れろ……頑張れ私…
今言えなきゃ本番っ時に何も言えないじゃない!
「よっしゃ!こいっ……!!」
知「いやAがね?」
「あ、そか…………」
気合いを入れたつもりが拍子抜けしました。
私も意外と馬鹿なのかもしれない……
知「もー、全然これじゃ話がすすまないじゃん」
「ごめん…私から言ったのに、そのやっぱりちょっと恥ずかしくて……」
「……ちゃんというね…その、大 貴の事が好き、なの…」
一呼吸しては私なりの精一杯で、顔を掌で覆い隠しながら呟やく
知「………照れちゃってかわーいっ」
「もう、これ以上いじめたら許さん……」
もうやだちーちゃん絶対面白がってる…
ニヤニヤしながら私の事を見ているんだろうと想像するけど本当はどんな顔をしてるかなんて知らない。
顔が熱くてこんなの見せられないと正直自分の事でいっぱいいっぱいなのだ。
知「本当に可愛いと思ってるのにー」
「もうそれはいいから……」
知「はいはい、まあ想像通り僕は気付いてたけどね」
やっぱり気付いてたんじゃん!!
フォローとかなんかしてくれたっていいのに…
なんてこの期に及んで私はちーちゃんに甘えようとしてしまう。
本当にダメな女だとつくづく思う…。
知「で、どうすんの?告白するの?」
「いや、そういうのは考えてないって言うか…」
知「…怖いんでしょ?関係が崩れたりしたらって」
ん?なんでバレた?私流石にそこまで素振り見せてないのに…
本当にエスパーか超能力者とかじゃないかと思ってしまう。
ちーちゃんにはなんでも見透かされてる気がして隠しても無駄なんじゃないかと思い始めてきた。
知「何年一緒にいると思うの?Aが一番気にするのって変わらずいつも僕達のことじゃん」
知「本当優しいというか…おせっかいというか……」
おっせかいと言う言葉に何をう!?なんて突っかかりそうになってふと振り向くと
言葉と裏腹に切なそうな顔に見えて思わず言葉を飲んで何も言えなくなった。
「と、とにかく今はいいの!!」
知「そんなこと言っちゃって、知らないうちに他の女子に取られちゃうよ?」
「そんなこと……」
知「そうだ、夏祭り!2人で行こうって誘ってみなよ!!」
「夏祭り………」
▷▷
続く お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←drop*3
1人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:氷兎 | 作成日時:2020年5月6日 16時