drop*2 ページ3
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一通り授業が終わり先生の話が終われば賑わい始めて廊下に人通りが増えてくる
先生「気をつけて帰れよー」
「よし、ちーちゃん早く帰ろう!」
バレないように急いでいかないと後々面倒臭いことになる…
特にカフェが大好きな涼 介はいじけるのが目に見えている。
知「急ぎ過ぎだって」
山「うわ、何だよお前らどっか行くの?」
有「な!?ずるいぞこの野郎ー!俺らは今から頑張ってくるのに」
「げっ………!」
ちーちゃんを手招きしては廊下に出ると運動着を身に纏った少年が2人
様子でも見にきたのか丁度教室から出て来た私に驚いてはムスッとした顔をした。
なんてタイミングで来るのよ…
知「ふふ、僕達これからデートしてくるから2人は頑張って貢献してくると良いよ」
「そ 、そうそう!買えたらお土産買って来てあげるからさ、頑張ってくるんだよ〜」
ちーちゃんナイスフォロー!なんて心で感謝しながらほらほら、と私は全力で2人の背中を押し満面の笑みで切り抜ける。
山「あー、はいはい頑張ってきますよーだ!行こうぜ大ちゃんっ」
有「お土産絶対だからな!!」
ははは、本当にこいつら馬鹿でよかった……
ひらひらと手を振れば不貞腐れたような顔をして投げやりに返事をして、
ふわふわの頭をした大 貴はちゃっかり注文を加え返事して2人は後を去っていった。
知「……どうする?」
どうするもなにも…
本当は気付いてるくせにちーちゃんは偶にズルい。
「2人分??買うに決まってるでしょ」
知「んふふ、そっか」
私は気を逸らすように窓の外に目を向けながら返事をした。
けど隣のちーちゃんをチラリと覗けばニコニコ笑顔で、偶にこっちを見ては再びクスッと笑うのだ。
くそう…完全にこれバレてるやつじゃん……
「……腹黒ちーちゃん…」
知「ん?何が?」
「なんでもございません」
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作者名:氷兎 | 作成日時:2020年5月6日 16時