蝉とけい‥みんなしわわせ。(ymxin)蝉シリーズ(５)

＝一つ一つ・４＝ ページ23

「りょーお、すき、だいすき、よ。」

皆が涼を、優しい瞳で

優しい想いで見つめてる＿＿＿＿＿＿。





皆が見た＿＿＿＿。

気がするじゃない・・

涼が涙を零した後、



フッと・・笑ったんだ。

嬉しそうに、しあわせそうに・・笑った。




オレは、けいの後ろから

けいごと涼を抱き締めて

「けい、そーだな。
　皆で・・オレとけいとねこだけじゃなくて
　岩西もゆうもバーさんも・・皆で＿＿＿
　５人と一匹で、涼の事・・しわわせにして
　やろうなっ。」




けいは、大きくコクリと頷いて

「んっ。するのっっ。
　ねぇー、ねぇこ、ばばぁっ。」


「ニャーッ。」とねこは、強く鳴いて


優しく笑いながらバーさんが

「ええ。ねぇえ、岩西さんっ。」


「おおっ。・・な、侑李っ。」


「はいっ。けいと僕がしあわせになった様に
　涼さんにも・・しわわせに・・ね。ふふ。」




皆で、笑って。

皆で、嬉し泣きして。

笑って、泣いて。笑って＿＿＿＿＿＿。





独りぼっちだったオレの寝床が

いつしか、賑やかになって

明るく温かい家になった＿＿＿＿＿＿＿＿。





けいが、オレを・・そうしてくれた。

けいが、オレを・・しわわせにしてくれた。

けいは、オレの・・たからもの。




ふふふ。

いつかは・・オレ達、５人と一匹も

涼のたからものに・・なれたらいいなぁ。




・・涼にとって、

天国のジーさんみたいな存在に＿＿＿＿＿＿＿。





＝おわり＝

ありがとーのご挨拶→←＝一つ一つ・３＝

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す