=一つ一つ・2= ページ21
「ふぅー。まいったなっ。」
ゆうがニコニコしながら
「大丈夫、僕が手伝うよ、蝉くん。」
「あ、ホントに・・ごめんな。
重いけど大丈夫か?」
「これでも僕、力持ちだから、平気っ。」
「ありがと、ゆう。
ほら、けーいもお礼言ってっ。」
「ん。あんがとー、ゆうっ。んふふ。」
「いーえ。」
ニッコリと凛とした声で返事をした
ゆうが、玄関の所に行って
岩西と一緒に・・
“良い物”を運び入れた。
岩西が運びながら
「案外デカいからな・・どこだ、蝉。
ソファの横の角でいいのか?」
「ああ、そうだな。
サンキュー岩西。」
ガタンっと、岩西とゆうが置いて____。
オレは、ソファに座った涼の前に
しゃがみ込んで首を撫でながら
「ほら、涼。良い物・・良い物だろ?
お前が使っていた犬小屋だ___。」
オレは、ジッと涼の澄んだ黒い瞳を見つめて
「なぁ、この犬小屋には・・
ジーさんとの想い出、たっくさん
詰まってんだろ?・・だから、今日
譲って貰いに行って来たんだ。
あ、後さ・・ゆう、ちょっと。」
ゆうが、紙袋を持ってオレに渡してくれて
オレは、涼に見せる様にして
ソファの前のテーブルに“良い物”を
出していく・・・
「これ。お前が使ってた・・
ごはん皿と水皿な。」
っと、赤い犬用のごはん皿を
テーブルに並べる。
「で、これが・・
散歩の時の、リード・・。」
赤いリードを並べて・・
「これは、気に入っている
縄のオモチャだろ?」
って、涼に問い掛けながら
赤い縄のオモチャを並べて置いて
「んふふ・・いかつい顔してる割に
音の鳴るボール好きなんだな?
これ、犬小屋に置いてあったんだ。
一番、気に入ってるのか?」
プピプピとボールを握って
音出して、またテーブルに並べて
「なぁ、涼・・
これ、全部お前の_____
涼の、たからものだろ?」
オレも、岩西もゆうも、バーさんも
けいも、ねこも・・
優しい目で、優しい想いで
涼を見つめている。
涼は、一つ一つ・・ゆっくり
テーブルの上を見つめ・・
涼は顔をクッと上げて
オレ達の顔を
一人一人・・ゆっくり見つめて・・
そして、少し俯いて
ポロリと涙を一粒零した____。
隣に居たねこが「ニャー」と鳴いて
そっと優しく涼の顔をなめて
顔をスリスリと擦り付けた。
「涼____。」
=一つ一つ・3=→←『犬のたからもの。』=一つ一つ・1= 〜蝉サイド〜
446人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あひる☆(プロフ) - いのたんきんぐさん» てへへ。てへへ。かわいいにまた照れちゃう(≧◇≦)こちらこそありがと〜〜!!うん!続きがんばるねぃ!うふふ。( *´艸`) (2017年8月3日 15時) (レス) id: b1fd4de432 (このIDを非表示/違反報告)
いのたんきんぐ - 恥ずかしがってるあひるたんかわいい!!ちゅーまでもらっちゃったよ〜ふふっ幸せ〜ありがと!続き楽しみにしてます!! (2017年8月3日 11時) (レス) id: d6828c72d6 (このIDを非表示/違反報告)
あひる☆(プロフ) - きゃらめるJUMP!さん» きゃらちゃん、しわわせ。るぅ、うでしーの。だいすきも、とって〜もうでしー。あじがと〜。るぅもー、だいすきぃ〜(/ω\)テレテレ。 (2017年8月3日 0時) (レス) id: b1fd4de432 (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめるJUMP! - あひる☆さん» うー、しわわせっ!きゃらちゃん、しわわせっ!だいすきよ、るぅ(o^^o) (2017年8月2日 21時) (レス) id: 0b8e9f8478 (このIDを非表示/違反報告)
あひる☆(プロフ) - いのたんきんぐさん» いのたんきんぐしゃんっ♪♪もうぅ〜嬉しいコメントくれるなぁ〜〜(●^o^●)うれしくってニヤニヤしちゃいましたぁ〜♪うん!!まだまだ書きたいコトあるの!!がんばる!!てへへ・・恥ずかしぃけど・・お詫びに・・ぎゅぅーーーしちゃうっ(=^・^=)あと、ちゅー (2017年8月1日 13時) (レス) id: 44dbf8c73d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あひる☆ | 作成日時:2017年6月15日 17時