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悶着 ページ9

不味い。非常に不味い。

芥川一人だけなら互角に持ち込めたかもしれないが、二人となると話は別だ。どんな異能を持っているかも判らない。

逃げるか?いや、依頼人を連れて逃げるのは負担が大きいから、此処は応援を呼んだ方が──。

そっと無線機に手を伸ばすと、後からやって来た白衣のマフィアが此方を見て素っ頓狂な声を上げた。


≪あらら。探偵社と仕事被っちゃってる?もしかして≫

「見れば判るでしょう。今から二人ともくびり殺す故、暫し御待ちを」

≪待って待って待って≫


白衣は、芥川を制止して話し合っている様子だ。此方へ攻撃の意志は無いのか?
僕は、警戒しつつも無線機から手を降ろした。


≪──だからさ、探偵社とマフィアは今友好的な関係を築いていきたいっていう方針なんだよ。其処を壊してどうするの≫

「しかし任務なので」

≪其処が融通効かないっての。全く……あの男は教育放り出したまま抜けるしさ≫

「……貴女がそれを云うか」


どうやら一悶着あったようだけど、白衣の方が芥川の首根っこを掴んで此方に向き直る。……あの芥川が成すが儘にされるなど、信じられない出来事だ。彼奴よりも地位が上なのか?


≪ごめんね、今回は引かせて貰うからさ≫


どうやら──助けられたらしい。僕は胸を撫で下ろすと、白衣に向かって軽く頷いた。

どうして彼女が→←奇妙な格好の



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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 太宰治 , 文スト   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:夕野きする | 作者ホームページ:http://http://commu.nosv.org/p/asubook/  
作成日時:2019年2月23日 15時

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