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奇妙な格好の ページ8

「ひ……ひいっ!!」


依頼人の男は体を起こすと、反対方向に逃げようとする。けれど、その先は行き止まりだ。
芥川の外套が蛇のように蠢き、男を捕縛しようと空中を滑る。


「待て芥川。探偵社は彼から護衛の依頼を受けてる。お前が彼を連れて帰ろうとするなら、僕が相手になる──それでも善いのか?」

「面白い」


芥川は後方に飛び、遠距離攻撃の為の距離を取った。

啖呵を切ったものの、こんな街中で戦闘になったら間違いなく周りに被害が行く。戦ったとして、あの時のように勝てる自信は無い。

──どうする。

冷汗が伝うのを感じた。

すると、黒塗りの車が僕らのいる路地裏の入り口に停車した。
扉が開くと、助手席側から人が降りる。


奇妙な格好の人物だった。


研究者、若しくは医者然とした白衣。目元を覆い隠す狐の半仮面で、女性か男性かも判らない。


「何処へ行かれていたのですか」

≪それはこっちの台詞なんだよね、芥川君≫


──芥川の加勢か。

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 太宰治 , 文スト   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:夕野きする | 作者ホームページ:http://http://commu.nosv.org/p/asubook/  
作成日時:2019年2月23日 15時

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