＊ ページ29
阿「それで大介さ、
電話で何て言ったか覚えてる？」
佐『...覚えてない。』
あ、覚えてるんだ。
阿「“俺、先生のこと好きになっちゃった。
ごめんなさい。どうすればいい？”って。」
佐『言わないでぇっ...！』
阿「あははっ、ごめんごめん。」
あっちぃー、なんて溜め息吐く大介。
ほっぺに白い手を当てて、
一生懸命冷まそうとしてる姿が思い浮かんで。
可愛くてしょうがない。
阿「結局デートも、一度も行かなかったね。」
結局まだ一回も、
二人で手を繋いで歩いたことがない。
阿「星、見に行こうね。」
佐『覚えててくれたの？』
阿「もちろん。」
大介と話して、声聞いて、
決意が揺るがないかなって心配だったけど
大丈夫そうかな。
大介だったら大丈夫だって、そう思えたから。
阿「...大介、ごめん。」
佐『ん？』
阿「明日、迎えに行くことはできない。」
散々悩んで、実は結構泣いて、
考えて出した結論だけど。
ねぇ、大介はなんて言う？
またしばらくの沈黙。
そして懸命に息を整えようとする
大介の呼吸が聞こえる。
阿「大介、」
佐『そう、言うとは思ってた。』
涙を流しながら不器用に笑う君を
想像するのは容易だった。
会って、抱きしめたい。
今まで何度そういう思いをしただろうか。
今日だって例外なんかじゃない。
会って抱きしめたい。今すぐに。
佐『俺の他に、好きな人ができたとか、
そういうことじゃないんだよね？』
阿「もちろん。俺が大好きで守りたくて、
失いたくなくて、離れたくないのは
大介だけだよ。でも、」
でも...、その後の言葉が続かない。
今までどれだけ大介に
我慢させて来たんだろう。
それを、まだ終わらせられない自分が
あまりにも悔しくて。
気付けば涙が零れていた。
ダメだ、ダメだ...、俺は泣いちゃダメだよ。
泣きたいのは、大介なんだから。
佐『だからこそ、こうするのが最善だ。』
阿「...そう。」
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ほんちゃ(プロフ) - あこさん» “糖度激甘”になっているか自信はございませんが...、お楽しみ頂けることを祈っております。「Puppy」というお話でございます。(^-^) (2020年9月14日 7時) (
レス) id: 57b7bcd659 (このIDを非表示/違反報告)
ほんちゃ(プロフ) - あこさん» リクエストありがとうございます！お応えが遅くなってしまい、申し訳ございません...。頂いたリクエストですが、『夢雪【Snow Man短編集】�掘戮諒�でお応えさせて頂きました。そちらの方でご覧頂けると幸いです。 (2020年9月14日 7時) (レス) id: 57b7bcd659 (このIDを非表示/違反報告)
柿ちゃん(プロフ) - リクエストお願いします！あべさくで佐久間くんが電車でセクハラを受けていてずっと黙っていたのですがあべちゃんが気づいて助けるお話お願いできますか？お願いします！ (2020年5月21日 23時) (レス) id: 2656a3babb (このIDを非表示/違反報告)
しゃけちゃん(プロフ) - やっぱり大好きです……。ほんちゃさんの使う言葉がとても綺麗で大好きで、読む度にこっちまで胸が苦しくて涙が出てきます…。ぜひ2年後2人が幸せそうに並んでいるお話も見てみたいです！！リクエストゆっくりで大丈夫です！次更新も楽しみにしています。 (2020年5月19日 23時) (レス) id: e1e18d5b19 (このIDを非表示/違反報告)
あいあい(プロフ) - 初めまして。いつも楽しみに拝読しています。本日の_*に思わず涙が溢れてしまいました。お互いが1番だからこそ守り合う2人が健気で（泣）2人の未来（続き）楽しみにしてます。もちろん他の作品も！お忙しいと思いますが頑張ってください。更新楽しみにしてます。 (2020年5月19日 13時) (レス) id: 91a4fb01f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほんちゃ
| 作成日時：2020年5月11日 8時
