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『ふざけんなぁあああ!!』
はい。私玲です。只今絶賛、あらぶり中でございます。
何故このような事になったかと思いますと・・・
ことの発端は、3分前に遡る。
開かずの間で立ち往生すること、ついに一時間。
そろそろキレかかっていた私の元に、一通のメールが届く。
もう、神様じゃなくてもいいから誰か暗証番号を教えて と思いながらメールを開くと
空気が読めるのか読めないのかわからない、神様からの返信だった。
ため息をつきがらその内容を確認する。
≪玲よ。先ほどのメール返信が遅れてすまんな。いやぁ〜ちと疲れていたものでなぁ・・・
寝ておったわ。本当にすまんなぁ・・・はっはっはっ。
ところで、暗証番号だが・・・そういえば、まだ決めてなかったな。
ということで、番号は玲・・・お主が決めてよいぞ。それじゃあ引き続き、楽しめよ by神≫
そして、冒頭に戻る。
ということが、この3分の間に行われていた。
『はぁ・・・はぁ・・・もう、いいや。神様相手にするの疲れちゃった』
この際、神様は人と感覚が違い、かなりのマイペースということにしておこう。
そう思い、今回の件はこれで終了にした。
『それじゃあ、番号を決めますか。何にしよう』
この部屋は4ケタの数字と指紋、さらに神様から貰った“キャッツアイ”の指輪を翳すと開くようになっている。
指輪を貰ったときは驚いたが、そこに付いていた宝石がキャッツアイということにも驚いた。
(まさに、今の私にピッタリね)
そして、暫く考えたあと入力ボタンに手を伸ばす。
『決めた。せっかくこの世界に来たんだから、関係性があるやつにしなくちゃね。
暗証番号は――・・・』
そのまま4つのボタンを押し、指紋と指輪を翳して入力完了。
【認証完了イタシマシタ】
プシュゥゥゥゥゥ――
機械的な音声と音が鳴ったと同時に、扉が開く。
ドアノブは偽物だったようで、扉の真ん中あたりから左右に開いた。
中は電気がついていないのか、真っ暗だ。
しかし、そんなことなど気にしていないので、迷わず部屋の中に足を進める。
私が入ったと同時に部屋の扉が閉まる。
その姿はさながら、暗闇に飲まれていくようだった。
______________________
彼女の白く細い指がボタンに触れる。
それは順番に、
4
8
6
9
と押していった。
『ある組織のあの薬から貰ったわ。わかる人には、わかるよね?』
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宵宮月 - 水縹さん» ありがとうございます。取り敢えず、勧めてくださったお姉様と、ハマってくださった水縹様に感謝です!あ、どうでもいい話ですが、姉がいるっていいですね。うらやましいぃ(( (2018年3月29日 17時) (レス) id: ded44c7654 (このIDを非表示/違反報告)
水縹 - 姉に勧められて読んだのですが…ハマりました。完全に。もう、面白くて好きです!ほんと好きです!頑張ってください。 (2018年3月25日 16時) (レス) id: 82e8451007 (このIDを非表示/違反報告)
宵宮月 - ゆきさん» 設定がツボとは...ありがとうございます!私もです← こうだったら良いなぁと思うものを詰め込んだら、こんな設定になりました(笑)更新は遅いですが、気長に待っていただけると幸いです。 (2018年3月11日 22時) (レス) id: ded44c7654 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 初コメ失礼します!夢主の設定が凄いツボです!あと、面白くて好きです!ありがとうございます!! (2018年3月10日 1時) (レス) id: 7e2effa0f0 (このIDを非表示/違反報告)
宵宮月 - aboutさん» ありがとうございます!そう言ってくれる貴方の方が神だよ...嬉しすぎて顔ニヤける((タメですみません; (2018年2月22日 20時) (レス) id: ded44c7654 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:宵宮月 | 作成日時:2017年8月6日 17時