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あれから数分間。
私は未だに、自分の家であろう豪邸のような建物の前をうろついている。
何故だか、この家の中に入ることを体が全力で拒否しているのだ。
『絶対ここで入ったら、何かを失う気がする』
と、こういう感じで先ほどから何も進展していない。
(いや、進展はしているな。さっきからすれ違う人たちから、痛い目で見られる)
そう、すれ違う子どもや奥様たちから
「何この変な人」「不審者かしら」とでも言うような目で
見られている。
(まぁ、気にしないけど)
だが、流石にこのままでは警察のお世話になりかねないので、
仕方なく家に入る。
――ガチャ
『うわッ・・・広ッ!私一人で住むんだけど・・・』
家に入った途端、目にしたのは
端が小さく見える程長い廊下
その廊下に沿うように、ずらりと並んでいる無数の部屋
部屋のドアにはそれぞれ違う宝石が埋め込まれている
『な、なんじゃこりゃ』
――ピロリン
次元の違う光景に絶句していると、またしても鳴る
メールが届く音。
こんな短時間の間にメールを送ってくるのは
もう、一人しかいない。
そう
あの空気が読めずに私たち人間と感覚やら何やらが違う
髪様ですよ。
そんな訳で、
そろそろ迷惑にもなってきた、髪様からのメールを渋々見る。
『え〜っと・・・≪ようやく家の中に入ったようだな。どうだ、素晴らしい家だろう?
お主の部屋は二階の一番端だ。家具などは揃えてある。あとで行ってみるといい。
おぉ、それから部屋を見て回った後でよいが、お主の部屋の隣りの部屋は暗証番号を入れないと
開かないからな。忘れるでないぞ。以上だ。
神≫・・・ってふざけんなぁぁぁぁあああ!!』
ガンッ
私は思わず、壁を蹴った。
そして神様に対しての意識が完全に変わった。
『決めた。今度からあの人のこと髪様ってよんでやる』
最大の敬意と感謝
という名の恨みを込めて。
『そうと決まれば、早速部屋を見て回りますか!』
ルンルンな気分で歩きだしたのだった。
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その頃、神は
神「ブルッ・・・おや、今寒気が・・・気のせいだな
ハッハッハッ」←
全くもって気にして・・・否、
気づいてさえもいなかった。
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宵宮月 - 水縹さん» ありがとうございます。取り敢えず、勧めてくださったお姉様と、ハマってくださった水縹様に感謝です!あ、どうでもいい話ですが、姉がいるっていいですね。うらやましいぃ(( (2018年3月29日 17時) (レス) id: ded44c7654 (このIDを非表示/違反報告)
水縹 - 姉に勧められて読んだのですが…ハマりました。完全に。もう、面白くて好きです!ほんと好きです!頑張ってください。 (2018年3月25日 16時) (レス) id: 82e8451007 (このIDを非表示/違反報告)
宵宮月 - ゆきさん» 設定がツボとは...ありがとうございます!私もです← こうだったら良いなぁと思うものを詰め込んだら、こんな設定になりました(笑)更新は遅いですが、気長に待っていただけると幸いです。 (2018年3月11日 22時) (レス) id: ded44c7654 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 初コメ失礼します!夢主の設定が凄いツボです!あと、面白くて好きです!ありがとうございます!! (2018年3月10日 1時) (レス) id: 7e2effa0f0 (このIDを非表示/違反報告)
宵宮月 - aboutさん» ありがとうございます!そう言ってくれる貴方の方が神だよ...嬉しすぎて顔ニヤける((タメですみません; (2018年2月22日 20時) (レス) id: ded44c7654 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:宵宮月 | 作成日時:2017年8月6日 17時