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松「ったく。ほんと玲には驚かされてばっかだな」
私の正体と望月、海藤のことを話し終えると、飽きれながらも言葉を紡ぐ陣平さん。
研二さんも苦笑しながら同意する。
(そんなに驚くような事言った覚えはないんだけど…)
そんな事を思っていると、二人が声をそろえて「俺たちにとっては驚く事だからな」
と言った。
流石にビックリした。エスパーか、とも思った。
口には出さないが。
萩「で?もう俺らに隠してる事はない?」
『ないわね。(嘘ですあります)』
松「本当だろーな」
『えぇ本当よ。(言えるわけない。一回死んで転生トリップしましたなんて)』
内心で二人に誤りながらも、悟られないように得意(?)のポーカーフェイスで対処する。
暫く見つめ合った後、諦めてくれたのか二人はなら良いと言って話を切り上げた。
(間一髪ってところかな)
そして、二時間後。
萩「んじゃ、そろそろ帰るか!」
松「そうだな。海藤、美味かったぜオムライス」
海「ありがと。俺からも、玲様を信じてくれたこと感謝する」
オムライスを食べ終わり、日々の鬱憤を吐き出すように愚痴っていた研二さんと陣平さんが満足したのか、帰る準備を始めた。
いつの間にか、海藤とも馴染んでいる。
(あの海藤がこんなに早く懐くなんて…ねぇ)
食後のコーヒーとデザートを楽しみながら、彼らの会話を聞いていた私は、カップをテーブルの上に置くと帰ろうとしている二人に向かって声をかけた。
『帰る前に渡したい物があるわ』
松「渡したい物?」
萩「何々〜零ちゃんから?」
『そうよ。望月、お願い』
そう言うと、左側の扉から何かを持った望月が出て来た。
望月は私の前にそれを置くと、一礼してから海藤の隣りに並ぶ。
置かれた物に目を移し、確認した後それを持って二人に近づく。
『これを貴方たちにあげるわ。大事にしてね?』
萩「これは…?」
松「ストラップ…いや、キーホルダーか?」
『ん〜どちかって言うとストラップかな』
差し出されたストラップを手に取り、眺める二人。
説明してほしそうに此方を見てくる。
そんな戸惑った顔をしている二人が面白くて、クスリと笑いながら説明を始めた。
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宵宮月 - 水縹さん» ありがとうございます。取り敢えず、勧めてくださったお姉様と、ハマってくださった水縹様に感謝です!あ、どうでもいい話ですが、姉がいるっていいですね。うらやましいぃ(( (2018年3月29日 17時) (レス) id: ded44c7654 (このIDを非表示/違反報告)
水縹 - 姉に勧められて読んだのですが…ハマりました。完全に。もう、面白くて好きです!ほんと好きです!頑張ってください。 (2018年3月25日 16時) (レス) id: 82e8451007 (このIDを非表示/違反報告)
宵宮月 - ゆきさん» 設定がツボとは...ありがとうございます!私もです← こうだったら良いなぁと思うものを詰め込んだら、こんな設定になりました(笑)更新は遅いですが、気長に待っていただけると幸いです。 (2018年3月11日 22時) (レス) id: ded44c7654 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 初コメ失礼します!夢主の設定が凄いツボです!あと、面白くて好きです!ありがとうございます!! (2018年3月10日 1時) (レス) id: 7e2effa0f0 (このIDを非表示/違反報告)
宵宮月 - aboutさん» ありがとうございます!そう言ってくれる貴方の方が神だよ...嬉しすぎて顔ニヤける((タメですみません; (2018年2月22日 20時) (レス) id: ded44c7654 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:宵宮月 | 作成日時:2017年8月6日 17時