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松田、萩原が望月と会っていた頃。ほぼ同時刻に玲はとあるカフェバーに来ていた。
昼はカフェとして、夜はバーとして営業している店だ。
『で?こんな所に呼び出して何の用なの?フィズ』
フ「まぁまぁ。そう急がせるでない。昼食がまだであろう?食べながら話そうではないか」
『はぁ、相変わらずのマイペース…』
フ「ほれ、玲は何にするのだ?」
私の気持ちなどお構いなしにメニュー表を見せてくるフィズ。
意外と料理の種類がある。
『いや、そんな事より。私フィズの人姿初めて見たんだけど』
フ「ん?そうだったか??」
そう、今私の…とういかカウンターの中にいるフィズは人の姿をしている。しかもその姿が凄い。
薄いブロンドの髪に青い目という外人の見た目に、黒を基調としたウェイターの服を着ている。
『いつも声だけだったから、ここに入った時ビックリしたのよ?』
フ「そう言われてみれば…そうだったな」
『えぇ、後、その姿の時は口調をどうにかした方が良いわ』
(だって…見た目が20代後半なのに、自分のこと我とか言ってるからねぇ)
ちらっとメニュー表越しに見てみると、顎に手をあて考えているフィズ。
私が見ていることに気づくとメニュー表を奪い取り、目線を合わせそのままの体制で言う。
フ「何をさっきから見ている?俺の顔に何か付いてるのか?」
『っ!////』
フ「顔を赤くして…可愛いな、玲」
その言葉で終わりではないようで、私の耳元に顔を近づけてきた。
フ「目をそらすな、俺だけを見ろ」
『〜っ/////』
フ「もっとほ((『っもういい!!』…そうか?」
『わ、私が悪かったわ…元に戻していいからっ』
そう言うと分かったと言って私から離れるフィズ。顔がまだ熱を持って、赤くなっていることが自分でも分かる。
(俺は反則よ。しかもいつもよりトーンが低かったッ)
この話は終わりにしようと思い、別の話題を振る。
『ふぅ…ところで、この店はフィズの?』
フ「あぁそうだ。だが、我も忙しいのでな。普段は玲の部下がやっているぞ」
『え゛そうなの!?』
フ「うむ。今は買い出しに行かせているがな」
もう少しで帰ってくるはずだ、と言うフィズ。その言葉を聞いて無駄に緊張してくる。
(部下って言われても…私、望月とあと三人ぐらいしか知らないんだけど。黒蝶のことも気になるし、この機会に聞いた方が良いわね)
その時、丁度良いタイミングで店の扉が開く音がした。
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宵宮月 - 水縹さん» ありがとうございます。取り敢えず、勧めてくださったお姉様と、ハマってくださった水縹様に感謝です!あ、どうでもいい話ですが、姉がいるっていいですね。うらやましいぃ(( (2018年3月29日 17時) (レス) id: ded44c7654 (このIDを非表示/違反報告)
水縹 - 姉に勧められて読んだのですが…ハマりました。完全に。もう、面白くて好きです!ほんと好きです!頑張ってください。 (2018年3月25日 16時) (レス) id: 82e8451007 (このIDを非表示/違反報告)
宵宮月 - ゆきさん» 設定がツボとは...ありがとうございます!私もです← こうだったら良いなぁと思うものを詰め込んだら、こんな設定になりました(笑)更新は遅いですが、気長に待っていただけると幸いです。 (2018年3月11日 22時) (レス) id: ded44c7654 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 初コメ失礼します!夢主の設定が凄いツボです!あと、面白くて好きです!ありがとうございます!! (2018年3月10日 1時) (レス) id: 7e2effa0f0 (このIDを非表示/違反報告)
宵宮月 - aboutさん» ありがとうございます!そう言ってくれる貴方の方が神だよ...嬉しすぎて顔ニヤける((タメですみません; (2018年2月22日 20時) (レス) id: ded44c7654 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:宵宮月 | 作成日時:2017年8月6日 17時