【名探偵コナン】素晴らしきこの人生を

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爆弾のタイマーが一分を切ろうとしていた地上では、
無理やり電話を切られた佐藤がその意図に気づき、絶望的な状態となっていた。


目「いかん！あと一分だ‼」

白「皆さんここから離れて!!」


目暮警部の声で白鳥が一般人に離れるよう呼びかける。
人々が逃げ惑う中で、佐藤だけは観覧車に向かいながら未だゴンドラの中にいる二人の刑事の名を叫んでいた。


佐「松田君!!萩原君!!」

目「よせ、佐藤!!もう間に合わん！」

白「危険です。下がってください‼」

佐「でもまだ彼が…」


そんな彼女を目暮警部と白鳥が必死に止める。

そして、三秒前になった。


犯(ククッ…これで警察は終わりだ！)





しかし、予告時間が過ぎても72番のゴンドラが爆発することはなかった。
爆発しないことを確認した佐藤達三人は、目を見開いて驚いている。


白「ば、爆発しない…」

目「きっと松田君達がやってくれたのだろう」

白「しかし、FAXによると爆弾はもう一つ…」

prrrrrr―

佐「！…警部！米花中央病院です。すぐに爆発物処理班を向かわせてください!!」

目「分かった。至急、連絡を！」


目暮警部の指示により、処理班に連絡を取る白鳥。

残った警官と数名の処理班で現場の後処理と、制御版の損傷で止まった観覧車の復仇に取り掛かった。


その一部始終を建物の影から見ていた犯人は、観覧車が爆発しなかったことに焦ったが、すぐさまリモコンで病院に設置した方を爆発させようとしていた。


しかし、スイッチが入ったことを知らせるアラームが鳴らないため、ようやく今回の計画が失敗した事に気づく。


犯(クソッ！何で起爆の電源が入らないんだ‼おまけにゴンドラに仕掛けた遠隔操作の方まで使えねぇ！…ふん。まぁいいさ。チャンスは幾らでもある…次こそ成功させてやる！)


と憎々しげに吐き捨てた後、その場を去った。




その頃、観覧車の中では待ちくたびれた玲がパソコンからショッピングモールの電力配給を乗っ取り、電力を観覧車に分けて動かそうと試みていた。

そして松田と萩原はその状況を煙草を吹かしながら見守るという、全くもって役に立たない事をしていた。


『ちょっと、煙草吸う暇があるんだったら手伝って！』

松「いや手伝えって言われてもなぁ…」

萩「俺と松田を救った玲ちゃんなら大丈夫さ！頑張って！」

『…後で覚えておいてね？二人とも(黒笑』

松/萩「「すみませんでした‼(汗」」

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