ファイル29 ページ33
松「んで?結局のところ、お前何者なんだ?」
『な、何の事ですか(汗』
頂上付近で止まった観覧車の中で爆弾の解体が終わった松田と萩原により、玲は怒涛の質問を受けていた。
最初は普通の職務質問みたいなものだったが、突如、松田が一番聞かれたくない質問をぶっこんでくる。
松「おっと、もう言い逃れさせないぜ。爆弾の解体を手伝えば、教えてくれるんだろ?」
『うっ…』
萩「そう言う事だ。正直に言った方がいいかもよ?お嬢ちゃん」
(何であんなこと言っちゃったんだろう…はぁ、これは言うまで返してくれないわね)
二人の視線に耐えられなくなり、降参という意味を込めて両手を顔の横まで挙げる。
そして、怪しまれない程度(転生トリップとかは言わず)に話すことにした。
『…分かりました。お話します。ですが、この事は他言無用でお願いします』
萩「分かった。誰にも言わない。それで良いよね?」
『はい。では改めて、私の名は白石玲です。お嬢ちゃんと呼ばれる歳ではないので、もう呼ばないでください』
萩「OK玲ちゃんね。俺は萩『萩原研二さん。ですよね?』う、うん当たり。で、こっちが」
松「松田陣平だ。一つ聞きてーんだが…萩原と知り合いなのか?」
そう聞いてきた松田さん。きっと萩原さんが言った言葉に対しての疑問だろう。
(まぁ、その事は言っても大丈夫かな)
『知り合い、というか…四年前に助けただけです』
松「助けた?」
萩「ほら、四年前の爆弾事件の時、松田の所は間に合ったけど…俺の所は突然タイマーが早くなって危なかったって話しただろ?」
萩原さんの話により事件の事を思い出したのか、あぁ!と声をあげる松田さん。いや忘れてたんですか。
萩「その爆弾を解体して助けてくれたのが、このお嬢…玲ちゃんってわけさ」
松「そうだったのか。ありがとな、萩原を助けてくれて」
『いえいえ。私が助けたかったからそうしたまでです』
そう言うとふっと微笑んで手を差し出す松田さん。頭に?を浮かべていると、苦笑しながら教えてくれる。
松「これからよろしくな、玲」
『信じるんですか?』
松「あぁ、今回も助けられたんだ。だからその礼としてな。あと、松田さんは堅苦しいからやめてくれ。序に敬語もナシな」
萩「あ、それ狡い!どうせなら俺もよろしく!」
(まったく。この人達は)
私は差し出された手を握り、笑顔で返す。
『ふふ、よろしく。陣平さん、研二さん?』
でも、さん付はさせて?
440人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
宵宮月 - 水縹さん» ありがとうございます。取り敢えず、勧めてくださったお姉様と、ハマってくださった水縹様に感謝です!あ、どうでもいい話ですが、姉がいるっていいですね。うらやましいぃ(( (2018年3月29日 17時) (レス) id: ded44c7654 (このIDを非表示/違反報告)
水縹 - 姉に勧められて読んだのですが…ハマりました。完全に。もう、面白くて好きです!ほんと好きです!頑張ってください。 (2018年3月25日 16時) (レス) id: 82e8451007 (このIDを非表示/違反報告)
宵宮月 - ゆきさん» 設定がツボとは...ありがとうございます!私もです← こうだったら良いなぁと思うものを詰め込んだら、こんな設定になりました(笑)更新は遅いですが、気長に待っていただけると幸いです。 (2018年3月11日 22時) (レス) id: ded44c7654 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 初コメ失礼します!夢主の設定が凄いツボです!あと、面白くて好きです!ありがとうございます!! (2018年3月10日 1時) (レス) id: 7e2effa0f0 (このIDを非表示/違反報告)
宵宮月 - aboutさん» ありがとうございます!そう言ってくれる貴方の方が神だよ...嬉しすぎて顔ニヤける((タメですみません; (2018年2月22日 20時) (レス) id: ded44c7654 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:宵宮月 | 作成日時:2017年8月6日 17時