ファイル15 萩原side ページ18
爆弾の蓋を開け、中身を確認する。
どうやら、すごく簡単な配線のようだ。
必要のない部分を取り出し、残りの四つの配線を切ろうとした時、
思いもよらない事が起こった。
…ピーーーー
萩「ッな、何だ！」
突然の信号音に警戒しながら音の出処を探る。
それは爆弾から発せられたものだった。
タイマーを見てみると、五分もあった時間が先程とは比べ物にならないスピードでカウントされていた。
萩「カウントが早すぎて間に合わない…皆逃げろ！早くッ！！」
そう叫ぶと一斉に逃げ出す仲間。
爆弾の周りに誰もいないか確認するため、辺りを見渡す。
視界に入ったのはさっき防弾チョッキをくれた警官だ。
逃げる中一人で爆弾に近づき、その場にしゃがみ込む。
萩「おい！何やってんだ！！早く逃げろッ」
警官に逃げるよう指示をだすが、大丈夫だと言って聞かない。
俺の名前を知ってるのには驚いたが…
再度警官を見ると、パソコンと爆弾を繋ぎ何やら文字を打ち込んでいた。
タイマーを見た後、打ち込む速さが上がる。
俺たちの中でもこんなに速く打てる奴は中々いない。
そうこうしている内に、警官…彼女は鞄からカッターを取り出し、配線をいとも簡単に切った。
こんなに速く切れるものなのか…？
不信感を抱きながらも彼女を見る。ふと手を止めたと思うと、爆弾から出ていた信号音が止まった。
萩「タイマーが止まった…助かったのか？」
そう言う俺に大丈夫だ、念のためここを離れたほうがいいと言う彼女。
その言葉に我に返り、逃げようとしていた部下に声をかける。
解体されていた爆弾を見つめていると、残った部下たちが集まってくる。
部下達「「萩原さん！大丈夫ですか！」」
萩「ん？あぁ、大丈夫だ。心配かけたな」
「それにしても、あの短時間ですばやく解体してしまうなんて、凄すぎます！！」
「さすが萩原さん！エースなだけありますねっ」
萩「あぁ〜そのこと何だが…ってあれ、アイツは？」
周りを見てもあの警官はいない。キョロキョロしている俺に何かあったのかと部下が聞いてくる。
萩「いや、今日ここに配属されたって言う警官知らないか？女性なんだが」
「え？…そのような方が配属されるだなんて聞いてませんよ？」
「私もです。…ましてや女性だなんて…」
部下たちの言葉に、今度こそ驚きを隠せなかった。
アイツは何者なんだ。
彼女に貰った防護服を握りしめながら思った。
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宵宮月 - 水縹さん» ありがとうございます。取り敢えず、勧めてくださったお姉様と、ハマってくださった水縹様に感謝です！あ、どうでもいい話ですが、姉がいるっていいですね。うらやましいぃ(( (2018年3月29日 17時) (
レス) id: ded44c7654 (このIDを非表示/違反報告)
水縹 - 姉に勧められて読んだのですが…ハマりました。完全に。もう、面白くて好きです！ほんと好きです！頑張ってください。 (2018年3月25日 16時) (レス) id: 82e8451007 (このIDを非表示/違反報告)
宵宮月 - ゆきさん» 設定がツボとは...ありがとうございます！私もです← こうだったら良いなぁと思うものを詰め込んだら、こんな設定になりました(笑)更新は遅いですが、気長に待っていただけると幸いです。 (2018年3月11日 22時) (レス) id: ded44c7654 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 初コメ失礼します！夢主の設定が凄いツボです！あと、面白くて好きです！ありがとうございます!! (2018年3月10日 1時) (レス) id: 7e2effa0f0 (このIDを非表示/違反報告)
宵宮月 - aboutさん» ありがとうございます！そう言ってくれる貴方の方が神だよ...嬉しすぎて顔ニヤける((タメですみません; (2018年2月22日 20時) (レス) id: ded44c7654 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宵宮月 | 作成日時：2017年8月6日 17時
