ファイル13 ページ16
爆弾を発見したと警官から告げられ、
その場所に向かう萩原さんと松田さんを追いかけている私。
近くに来てみると、どうやら爆弾は柱の陰に設置されていたことが分かった。
(タイマーは…あと五分。ギリギリってところかな?)
萩「それじゃ、解体を始めますか。準備はいいか…って松田?」
松「…了解。…ん?あぁ、悪い。どうやら別の場所でも爆弾が見つかったらしくてな。俺今からそっち行ってくるわ」
萩「マジか。んじゃ、ここは俺に任せて行ってこいよ」
松「サンキュー。しっかりやれよ」
萩「分かってるって」
そう言って松田さんは別の場所へと向かっていった。
残るは萩原さんのみ。絶対あの人余裕こいてゆっくり解体するよね。
チャンスは今しかないと思い、私は萩原さんに近づいた。
『あの、すみません(普通に普通に、怪しまれないように)』
萩「ん?あれ、見ない顔だね。俺に何か用?」
『(よし、怪しまれてない)は、はい。実は本日ここに配属されたばかりでして…』
萩原さんは一瞬険しい表情をするも、私の理由を聞き納得した表情になる。
ここまで来て、普通ならありえないと思う方もいるだろう。
しかし今の私の姿は、茶髪のボブに薄茶色の目。
そして警官の制服を着ている。
そう、変装しているのだ。ちなみに、前の世界での特技の一つである。
萩「なるほど。配属されたばかりでこの事件とは…災難だったね」
『い、いえ。それは仕方がないことなので。…ところで、貴方は装備をしなくても大丈夫なんですか?』
会話の中でさり気なく心配をする。恰も今気づいたかのように。
萩「あぁ、五分もあれば解体できるから。それに、装備が邪魔だからね」
(やっぱり、余裕ぶちかましてる。それが命取りになるのにね)
『っ!…そんなのダメです!私、予備の防護服(もどき)持ってますのでしっかり装備してください!』
萩「え、でも…」
『でもじゃありません。お願いします!(貴方の命に関わるから)』
必死のお願いが効いたのか、少しの間の後、分かったと言った萩原さん。
私のお願いを聞いてくれた嬉しさで、飛びつきそうになったが何とか抑える。
ありがとうございますと言って鞄から私が作った防護服もどきを取り出し、渡した。
萩「ありがとな。でも何で、こんなに心配してくれるんだ?」
『ん〜秘密です。無事でしたら教えてあげます』
萩原さんはそうかと言った後、防護服もどきを着て爆弾のところに向かった。
440人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
宵宮月 - 水縹さん» ありがとうございます。取り敢えず、勧めてくださったお姉様と、ハマってくださった水縹様に感謝です!あ、どうでもいい話ですが、姉がいるっていいですね。うらやましいぃ(( (2018年3月29日 17時) (レス) id: ded44c7654 (このIDを非表示/違反報告)
水縹 - 姉に勧められて読んだのですが…ハマりました。完全に。もう、面白くて好きです!ほんと好きです!頑張ってください。 (2018年3月25日 16時) (レス) id: 82e8451007 (このIDを非表示/違反報告)
宵宮月 - ゆきさん» 設定がツボとは...ありがとうございます!私もです← こうだったら良いなぁと思うものを詰め込んだら、こんな設定になりました(笑)更新は遅いですが、気長に待っていただけると幸いです。 (2018年3月11日 22時) (レス) id: ded44c7654 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 初コメ失礼します!夢主の設定が凄いツボです!あと、面白くて好きです!ありがとうございます!! (2018年3月10日 1時) (レス) id: 7e2effa0f0 (このIDを非表示/違反報告)
宵宮月 - aboutさん» ありがとうございます!そう言ってくれる貴方の方が神だよ...嬉しすぎて顔ニヤける((タメですみません; (2018年2月22日 20時) (レス) id: ded44c7654 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:宵宮月 | 作成日時:2017年8月6日 17時