皇帝の裏側 Part２【あんスタ】 (ページ43)

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怪盗、犠牲にする。の巻ページ43

天祥院Aside

敬人「ではこれから、学院内合宿の成果をこのドリフェスで各々に示してもらう！準備はいいな？」

『いいって言いたいところなんだけど、ちょっとマイクを借りても良いかね？』

僕はさっさと壇上に上がり、怪訝な顔をしている敬人からマイクを受け取る。

全く…兄さんも面倒事を僕に押し付けないでほしいのだよ。
講堂の端には、ニコニコとはしているものの、珍しく大人しくしている日和。
そんな日和を気味悪そうに見るジュン。
そして…

茨「今日もAさんはとても美しいですね！えぇ、あの腰のあたりのラインが何とも言えません！男として振舞っているのが勿体ないくらい！あぁ、閣下もお美しいですよ！！」

凪砂「ありがとう茨。でも、静かにした方がいいと思う…Aの目が怖いから…」

茨「はっ、そうですね！そうします！敬礼っ！！」

『君の口は黙るってことができないのかね？！せめてボリュームを抑えてほしいのだよ！僕が直々に縫ってしまおうか…？！』

凪砂「Aごめん…。でも、茨に悪気はない、と思う…だから許してあげて…？」

『…はぁ…わかったよ。今回は凪砂に免じて許してやろう。…次は無いのだよ？』

僕が殺意を込めて茨を見れば無言で敬礼していた。
その動作もうるせぇ。
僕は茨を睨みながら、コホン、と一つ咳払いをし、再び前を向いた。

『…もう分かっただろうが…今回のドリフェスには彼らも参加することになったのだよ。本当に申し訳ないと思っている。…恨むなら兄さんを恨んでくれたまえ、諸君。』←

英智「え、僕？僕なのかい？…え、ちょっと敬人、顔が怖いよ…？」

敬人「え～い～ち～？貴様は……本当に度し難い！！！！」

学院内に兄さんの悲鳴が響き渡り、その後、敬人によるお説教の嵐が５時間続いたらしい…
ざまぁみろなのだよ。←