怪盗、入院中。の巻 ページ34
朔間凛月side
彼女の白い頰に綺麗な長い睫毛が黒い影を落とす。
彼女が倒れてから２日が経った。
白いベッド。
白い天井。
白い壁。
それに、薄い紫の入院服を着た白い肌のA。
俺はベッドの横の丸椅子に座っている。
凛月「ねぇ…A…」
今まで、何度こうやって彼女の名前を呼んだことか。
一向に目を開ける気配がない。
俺は彼女の白い手をギュッと握った。
凛月「ねぇ、A…phantomの皆、頑張ってるよ…」
そう。
合宿はまだ続いているのだ。
本来彼女が指揮するはずのユニットにはphantomの皆が臨機応変に対応して頑張ってる。
俺が、ここに居られるのも、エッちゃんのおかげだ。
王様も、「あいつの隣にいてやれ」って、俺だけ外出の許可をくれた。
「その代わり、夜の練習は倍頑張れよ」って。
ポツリ、ポツリと、白い綺麗な、それでいて無機質なベッドに淡い灰色が点々と広がる。
凛月「ねぇ、A…お願い、目を覚ましてよ…皆、待ってるよ…？俺を、１人にしないでよッ…俺、俺ッ…Aが、いないと毎日がつまらないッ…！早く目を覚ましてッ、Aッ…！！」
横になってピクリとも動かない君に抱きつきながら、声を押し殺して泣いた。
こんなに泣いたのは、いつぶりだろう。
きっと、兄者がいなくなった時以来かな。
少しだけ、布団の擦れる音がして、俺の頭に冷たくも温かい、何かが乗っけられた。
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つー(プロフ) - 星矢さん» 了解です(￣^￣ゞ（笑） (2017年8月25日 15時) (
レス) id: 7e93439824 (このIDを非表示/違反報告)
星矢(プロフ) - つーさん» あ、察しちゃいましたか…心の中に秘めておいてくださいww (2017年8月25日 14時) (レス) id: 83b255e42e (このIDを非表示/違反報告)
つー(プロフ) - あ…（察し） (2017年8月25日 14時) (レス) id: 7e93439824 (このIDを非表示/違反報告)
星矢(プロフ) - つーさん» ありがとうございます！！これからも頑張りますので、よろしくお願いします！ (2017年8月14日 15時) (レス) id: 83b255e42e (このIDを非表示/違反報告)
つー(プロフ) - 続編おめでとうございます！ (2017年8月14日 15時) (レス) id: 79098033ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星矢 | 作成日時：2017年8月13日 20時
