皇帝の裏側 Part２【あんスタ】 (ページ26)

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怪盗、不調です。の巻ページ26

仁兎なずなside

『おはよう、皆。』

ガラガラガラ、と音を立てて扉を開け、Aちんは至って普通に登校してきた。
そう、普通に。

『？どうかしたのかね？』

渉「A…何か変なものでも食べましたか…？」

『渉じゃないのだからそんなことするわけないだろう。』←

零「変なとこでも打ったのかね…？」

『僕はそこまでドジじゃないのだが…』

そう２人が問い詰め？てもAちんは「そんなことない」の一点張りだった。

皆でAちんの普通の振る舞いに戸惑っていると、勢い良く教室の扉が開いた。
それと同時に覗く、綺麗な夕焼け色の髪とエメラルドの瞳。

レオ「お？A！うっちゅ～☆」

『おや、おはよう、レオ。』

そう。入ってきたのはKnightsのリーダー、レオちん。

レオちんはAちんをじっと見つめると、徐に口を開いた。

レオ「Aお前…今日、不調だな？おれでいう霊感が浮かばないみたいな感じ。」

『おや、よく分かったね。』

なずな「Aちんのテンションが普通な時は不調な時なのら？！」

思わずツッコミを入れちゃったよ…

まぁ、不調は不調と言えども、体調が悪い訳ではないようだし、少し安心だな。

と、思ったのも束の間。
教室の隅の方では、うちのクラスの、あの三奇人がキノコ栽培を始めていた。←

零「Aの不調の気づけんかったわい…我輩、もう立ち直れない…」←

渉「あぁ女王様…お許しください…私は五奇人失格です…」←

奏汰「…きょうは、ぷかぷかしたく、ありません…」←

そんな彼らには気づかず、Aちんとレオちんは楽しそうに音楽の話で盛り上がっていた。