皇帝の裏側 Part２【あんスタ】 (ページ22)

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怪盗、怪盗らしく。の巻ページ22

天祥院Aside

あおい「お待ち下さいお嬢様！」

『おやおや、待てと言われて待つ馬鹿がどこにいるのかねぇ？』

瑞希「くっそ、余裕そうにしやがって…！なんだってこう姉さまはハイスペックなんだよ！ふざけんなッ！」←

『それは褒めてるのかね？それとも貶しているのかね？』

麗也「どっちもじゃないかなぁ？！というか、さっさと捕まってくれない？！」←

『捕まれと言われて捕まる馬鹿がどこにいるというのかねww』←

全-A「「こんの～～～～ッ！！」」←

やぁ諸君。
僕は天祥院A。
今は実以外のphantomの皆から、逃げているのだよ♪

いやぁ、皆遅いなぁ♪

僕は鼻歌を歌いながらベランダからベランダへと飛び移りながら移動する。

麗也「なぁぁっもう！ハイスペック過ぎでしょ！ベランダからベランダとか普通あんな歩くみたいに移動できないから！」

僕を追いかけて走りながら麗也がそんなことを叫んでいる。
と、後ろから２人分の気配がするようになる。

誰だ？あおいか、瑞希か…？

ちらり、と後ろを振り返る。
そこには、、、

凛月「移動できるよね～。ねぇ、兄者？」

零「うむ、そうじゃのう。なんてったって我輩達、吸血鬼、じゃからのう？」

僕と同じく、ベランダからベランダへと飛び移りながら移動する朔間兄弟。

２人とも、(特に凛月)ニヤニヤと悪戯っ子のような笑みを浮かべている。

凛月「お迎えに上がりましたよ？怪盗女王。」

『ちと遅いのだよ、凛月達♪』

零「む、すまなかったのう…」

パッと、向かいの屋根の上に上がり、右手でシルクハットを掴み、左手でマントを口元に寄せる。

『……今宵も、華麗に幕引きですね♪奪ってみせましたよ？その、時間…♪』

今日は、一段と輝かし満月だった。