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友達 ページ10

「そ、それはどうして…?」


「…本人には、言いにくいんですけど…


その…まぁ、ご家庭の事情はひろまっちゃってますから…」


そう言われ、心にあった驚きがストンと落ちた


そうだった、私は普通じゃないんだった


馬鹿だなぁ…


「…そうだったんですね。知りませんでした」


「多分、倉橋君があなたの所にそれが届かないようにしていたんだと思います」


少し気まずそうに、ごめんなさいと言った菅原さんは、多分この話をしたことに罪悪感を感じていたのだろう


別に、気にしてないのにな


「大丈夫ですよ。気にしないでください」


そう言うと、気まずそうなまま、掃除に戻った


…やばい、気まずい


どうしよ…


「そ、それより菅原さんって、本とか読む!?」


「えっ


まぁ、読む方ではありますけど…」


「じゃ、じゃあさ!探偵チームkz事件ノートって知ってる!?」


「探偵チームkz事件ノート…?知りません」


「その本はね!子供の葛藤とか、恋愛事情とか、そういう子供のデリケートな所に視点を置いてるの!


まだ私も最初の方しか読んだことないんだけど、面白いと思うからぜひ読んでみて!」


何故か熱く語ってしまい、あっやばと思い、弁解的なことをしようとしたら


「…ぷっ、ふふふっ


あはははっ!」


何故か菅原さんが大笑いで笑い出した


予想外の反応で困惑していると、涙目になりながら、目を合わせた


「ご、ごめんなさい、そんな楽しそうに話してる人初めて見たから…


そんな面白そうなら、私も読んでみたいです」


そう言ってニコっと笑った菅原さんは、とても、綺麗だった


それから、話が盛り上がった


本以外の、例えばドラマの話とか、趣味の話とか


それから少し経つと、部活に行っていた人達が教室に来て、朝の掃除は終わった


それから昼休みになって、菅原さんと話をした


「これがその探偵チームkz事件ノート!」


「かなり分厚いね…!」


そう言ってちょっと読み始めた菅原さんは、少し読んでから顔をこちらに向けて、私に問いかけてきた


「この中のキャラクターって、実際に存在するの?」


「うん。ノンフィクションだと思うからね」


「…」


そう言うと黙りこくって、こちらをばっと向いた


「もしかしたら私、このキャラクターのモデルの人知ってるかも…!」


「…え」


「確か…


若…武?さんだと思う」


その彼は、主人公をどう思っていたのだろう?

終わり←驚くべき私的な事実



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設定タグ:探偵チームKZ事件ノート , 未来捏造   
作品ジャンル:その他
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月兎 - kazさん» ありがとうこざいます。私はいつも、自分がどんな作品があったら面白いかと思って話を作っています。技術的な面でしたら、あまり文末表現が同じにならないように注意しています。 (2019年4月14日 22時) (レス) id: bc3aac3492 (このIDを非表示/違反報告)
kaz - 良かったです。私も作品を作ろうと思っています。やり方を教えてください。 (2019年4月14日 13時) (レス) id: 02c88d0728 (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - 紺さん» まだまだ未熟ですが、これからも頑張ります!ありがとうこざいます! (2019年4月14日 10時) (レス) id: bc3aac3492 (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - 愛さん» この話は、簡単に言えばアーヤ達の時系列から何年か後の物語です。ですが、若武達もきちんと物語に参戦するシナリオを考えているので、公式キャラもきちんと出ます。 (2019年4月14日 9時) (レス) id: bc3aac3492 (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - 結愛さん» そう言って頂けると元気が出ます!これからもよろしくお願いします! (2019年4月14日 9時) (レス) id: bc3aac3492 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月兎 | 作成日時:2019年4月7日 19時

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