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女子中学生連続殺人事件 ページ3

「いやー、悪いな。


本呼んでたのになんか割り込んじまって」


「別にいいよ。読み始めたばかりだし」


そう言ってペラペラとページをいじっていると、陽介がこう問いかけた


「なぁ。その本ってどんなのだ?」


「うーん…読み始めたばかりだから、なんとも言えないけど…


青春が軸の物語だよ」


「恋とか友情とか?」


「違う違う。もっと深いもの」


「ふーん…」


陽介は本の中身を見始めた


すると、少し強ばった顔をして、考え込んでしまった


不思議に思い、声をかけようとしたら、あっと声をだし、私に目を向けた


「思い出した!秀明って、何年か前に事件があったとこだろ?」


「事件?どんな?」


「何人かの生徒達が、ある事件に絡んじまって、その中の女子生徒が行方不明になったらしいんだ」


「あー、なんか覚えてるかも。


絡んだ事件って、あれじゃない?





女子中学生連続殺人事件」




その事件は、日本に大きな影響を及ぼした


女子生徒が連続で殺されたのだが、その時の殺害方法がかなり不思議な物だったのだ


毒殺、撲殺、刺殺、転落、窒息、焼死…


そしていつも現場には、ハートの絵が置かれていた


その犯人は、1ヶ月に一人だけ殺し、丁度7人目がでてくる予定だった


ただ、おかしな事が起きたのだ


次の現場には、首を吊った高校二年生の少年の遺体の下に、ハートの絵が置かれていた


その月から、殺人事件は起こらなくなり、その少年の家から、血が着いた包丁やハンマーが見つかり、犯人という事がわかった


しかし、それだけでは解決しなかった


その少年の家に、盗撮カメラが仕掛けられていたのだ


そのカメラの映像には、黒いロングコートを着た七人の人間が、犯人を追い詰めていた


しかもそいつらの内の一人は、完全に犯罪とも取れる暴力を行っていた


その映像が流出し、瞬く間にネットに拡散された


そしてその映像から、何人かの人間が、その集団を特定したのだ


だが、その集団はきちんとしたアリバイがあった




ただ一人を除いては





その事情聴取が終わった次の日、ある少女が行方を眩ませたという事件が報道された


その少女は見つかる事がなく、捜査は終了


それ以来、二つの事件の噂は徐々に薄れてゆき


少し経つと、誰もその事件を口に出すことはなくなったという


それが丁度、八年前の出来事だ

サッカーチームZ→←KZの原点



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設定タグ:探偵チームKZ事件ノート , 未来捏造   
作品ジャンル:その他
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月兎 - kazさん» ありがとうこざいます。私はいつも、自分がどんな作品があったら面白いかと思って話を作っています。技術的な面でしたら、あまり文末表現が同じにならないように注意しています。 (2019年4月14日 22時) (レス) id: bc3aac3492 (このIDを非表示/違反報告)
kaz - 良かったです。私も作品を作ろうと思っています。やり方を教えてください。 (2019年4月14日 13時) (レス) id: 02c88d0728 (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - 紺さん» まだまだ未熟ですが、これからも頑張ります!ありがとうこざいます! (2019年4月14日 10時) (レス) id: bc3aac3492 (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - 愛さん» この話は、簡単に言えばアーヤ達の時系列から何年か後の物語です。ですが、若武達もきちんと物語に参戦するシナリオを考えているので、公式キャラもきちんと出ます。 (2019年4月14日 9時) (レス) id: bc3aac3492 (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - 結愛さん» そう言って頂けると元気が出ます!これからもよろしくお願いします! (2019年4月14日 9時) (レス) id: bc3aac3492 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月兎 | 作成日時:2019年4月7日 19時

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