最終話〜白の審神者と黒の本丸 ページ50
【白の審神者と黒の本丸】
庭の桜が一気に咲き乱れ、満開となっていた。
風で花びらがはらはらと舞う。
「…あれ？」
桜吹雪の中、庭の片隅にひとりたたずむ人影があった。
ふわりと揺れる髪と透き通るような肌。
懐かしい霊力。
それは白い着物をまとった少女だった。
――静寂が訪れた。
誰もが信じられない気持ちで少女を見つめる。
「……うそ…なんで…？」
「まさか、君なのか…？」
加州と鶴丸が呟く。
それに答えるように少女は微笑んだ。
「こうして名乗るのは初めてですね。『A』と申します。遅くなりましたがただいま戻りました」
「「！！？？」」
そこに立っていたのは、元・白の審神者Aだった。
桜舞い散る中、小角はひたすら驚く刀剣たちに語りかけた。
「我が弟子に代わり、審神者の使命確かにお預かりした。引き続き、君たちの力を貸してもらえるかな？」
「「……！！」」
刀剣たちは黙って頷いた。
「――A」
「はい先生」
「君にはこれからも『白の審神者』の時と同様に行動してもらいたい。よろしく頼むね」
「承知いたしました」
「やるからには徹底的にいこうじゃないか。この戦いに終止符を打つのは我々、『黒の本丸』だよ」
大きな歓声と共に刀剣男士たちが庭に飛び出した。
「はっはっは、これはめでたい！今宵は祝いの席を設けねばならんなぁ」
その夜、三日月の提案で催された華やかな大宴会。
夜桜の下、笑い声が絶えず、それは朝まで行われたのだった。
――かつて闇に溺れ、人々に怖れられた本丸があった。
【黒の本丸】と呼ばれたその城に一人の少女が降り立ったことで事態は大きく好転する。
【白の審神者と黒の本丸】。
心強い仲間を迎え、新たなスタートを切った彼らの活躍は、まだまだ始まったばかりだ――。
――――
【あとがき】
最後までお読みいただきまして本当にありがとうございました。
登場人物は1300年前に実在した役小角さんとその弟子の鬼2体をモデルにしました。
次は兄棗くんを主人公にしてどこかの世界に特命調査に行ってもらいます。
評価の方もよろしくお願いいたします！
ありがとうございました！！
【刀剣乱舞】〜審神者補佐の俺ですが、特命調査に行くことになりました。
終わり
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←春の訪れ〜��
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コトナガ(プロフ) - 名無しくんさん» お読み頂きまして本当にありがとうございました。次回もどうぞよろしくお願いします！ (2020年8月9日 10時) (
レス) id: 14cecc8eec (このIDを非表示/違反報告)
名無しくん(プロフ) - 完結おめでとうございます！最初の方からずっと楽しませていただきました！とても素敵な終わり方でとても面白かったです！続編も楽しみにしています！ (2020年8月8日 21時) (レス) id: 330cc05ab0 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - コトナガさん» 完結おめでとうございます！！ 最後の最後で夢主との再会してくれた！！鶴丸さん、かしゅう良かったね 続編も楽しみに待ってます！ (2020年8月7日 16時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
コトナガ(プロフ) - 鈴桜さん» 先日はコメントありがとうございました。おかげさまで最終話を迎えました。また続編を作ったときは読んで頂けると嬉しいです。それでは失礼いたします。 (2020年8月7日 10時) (レス) id: 14cecc8eec (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - まさかの夢主の師匠と兄弟子がぁ！！ 続きどんな事になるんだ！！ そして、夢主はどうしてるのか気になります (2020年7月31日 8時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コトナガ | 作成日時：2020年2月2日 1時
