審神者たちの会合〜�� ページ13
【Aside】
わずかに感じる血のにおいと、異様な気配。
何かがおかしい…。
私は彼女の霊力を探りました。
すると可愛らしく清楚な笑顔の裏の素顔が見えてきます。
上手く隠しているようですが、酷く歪んだ気配が彼女の中で渦巻いているのがわかります。
――この方は、ただの人ではない…。
そして、この感じ――。
本丸を襲った時間遡行軍と同様の力…。
まさか、あちらから接触してくるとは…。
『時間遡行軍に通じる者』。
それはどうやら、彼女で間違いないようです。
【堀川side】
僕と兼さんは分かれて行動することにした。
僕は会場内で主さんの護衛を。
兼さんは外を警戒している。
主さんはと言うと、政府のお偉いさんや他の審神者さんたちの対応をしながら、例の時間遡行軍に通じてる人物を探している。
主さんの周囲には常に人だかりができていた。
僕はその様子を遠巻きに眺める。
今のところ特に異常はない。
このまま何の収穫もなく終わるのかな。
そんなことを思っていると、ふと主さんと目が合った。
『――――』
口元がゆっくりと動き、何かの言葉を紡いだ。
「…？」
なんだろう。
主さんが何かを伝えようとしてる。
僕は集中して唇の動きを読んだ。
――ミ・ツ・ケ・マ・シ・タ。
主さんの目はある一人の人物を捉えている。
もしかして、主さんと話しているあの女の子が…？
――あれは…。
「！？」
その人間の顔を見た瞬間、僕の背中が凍りついた。
「…なん、で…？」
上手く声が出ない。
――どうしてここに、あの人が…？
胃がキリキリと熱くなった。
足から力が抜けそうになる。
あまりの衝撃に頭がくらくらした。
だって、あの人は――。
あの女は…。
まさか、アイツが僕らの本丸を襲わせた犯人だっていうのか…？
脇差を握りしめる手に力が入った。
どきどきと鼓動が止まない。
あの顔。
忘れるわけがない。
もう会うことはないと思っていたのに、こんな形で再開するだなんて…。
ぐらりと体が揺れた。
――だめだ、今はやらなきゃいけないことがある。
相手がどんな奴でも関係ない。
しっかりしろ。
僕は死角を避けて、主さんとは反対側に回り込んだ。
複雑な心境と緊張で、僕の胸が再び大きく鼓動を繰り返していた。
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コトナガ(プロフ) - 名無しくんさん» お読み頂きまして本当にありがとうございました。次回もどうぞよろしくお願いします！ (2020年8月9日 10時) (
レス) id: 14cecc8eec (このIDを非表示/違反報告)
名無しくん(プロフ) - 完結おめでとうございます！最初の方からずっと楽しませていただきました！とても素敵な終わり方でとても面白かったです！続編も楽しみにしています！ (2020年8月8日 21時) (レス) id: 330cc05ab0 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - コトナガさん» 完結おめでとうございます！！ 最後の最後で夢主との再会してくれた！！鶴丸さん、かしゅう良かったね 続編も楽しみに待ってます！ (2020年8月7日 16時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
コトナガ(プロフ) - 鈴桜さん» 先日はコメントありがとうございました。おかげさまで最終話を迎えました。また続編を作ったときは読んで頂けると嬉しいです。それでは失礼いたします。 (2020年8月7日 10時) (レス) id: 14cecc8eec (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(プロフ) - まさかの夢主の師匠と兄弟子がぁ！！ 続きどんな事になるんだ！！ そして、夢主はどうしてるのか気になります (2020年7月31日 8時) (レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：コトナガ | 作成日時：2020年2月2日 1時
