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脇「…ふぉい、やめろ言いすぎや。」
苛立つふぉいをなだめる脇だが心中穏やかではない顔をしていた。
まる「たしかに俺は一番最初は知らん。でもそのあと、メンバーの誰よりAと一緒におった。お前らが女と遊んでる間に眠れないって言って泣きそうなAと一緒におったばい!」
うつむき、ぐっと歯をくいしばって、絞り出すようにまるは言った。
まる「…俺だって、今すぐAのとこ行きたい。」
顔を上げたまるの目は真っ赤だった。
社長「まる、ごめんな。ふぉいもとりあえず座れ。」
社長がふぉいとまるを座るように促すと、正面のソファーに少し気まずそうに腰掛ける2人。脇は社長の横に座った。
脇「…Aもう帰ってくるって。」
携帯に目をやった脇が安心した顔で弱々しくも笑った。
社長「さっきまでの話を無かったことにしろとは言わんけん、でもAが帰ってきて2人ともそんな顔しとったら悲しむと。」
ふぉい「…わかっとる。」
まる「…ん。」
納得いかなそうに頷く2人。こうしてみるとまだまだ子供だなと思う社長だった。
脇「コンビニ寄るらしいけん、俺迎え行ってくるわ。」
社長「ん、頼む。」
脇がAを迎えに事務所を出てから、重苦しい空気だけが残った。
メンバー全員がAのことを大切に想っている。でも、それぞれの大事に仕方は、違った。
社長が部屋へ戻ったときにふぉいも立ち上がって、まるを見下ろした。
まる「…なに。」
ふぉい「お前にだけはやらん。」
まる「…Aのこと好きなん?」
ふぉい「そんなんいまさら。おかしくなるくらい、好いとーよ。誰も認めなくても、誰にもやらんばい。」
まる「Aのことを考えてて、大事に思ってる奴の言うこととは思えん。」
まるも立ち上がり、向き合った2人には不穏な空気が流れる。
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はんな - この小説の脇くんがツボすぎます!溺愛主人公ちゃんこれからも楽しみにしてます!! (2018年10月9日 6時) (レス) id: 951e13eb70 (このIDを非表示/違反報告)
なーたぬ - もっといっぱい書いて欲しい!たのしみにしてるよー! (2018年10月7日 17時) (レス) id: 6af0cea780 (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - いきなりコメント失礼します!あの、MJ脇ではなくMGです、! (2018年10月4日 21時) (レス) id: e6c0596515 (このIDを非表示/違反報告)
怪(プロフ) - 一応言っておきます!MG脇です! (2018年10月4日 16時) (レス) id: 18cec1c29a (このIDを非表示/違反報告)
しろえび - ここのレペ小説の中で一番好きです!主人公ちゃんのキャラが無理しすぎない感じがすごく好きです!!!更新楽しみにしています! (2018年10月4日 0時) (レス) id: f125640495 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sei | 作成日時:2018年10月3日 16時