検索窓
今日:26 hit、昨日:18 hit、合計:244,722 hit

△_ ページ43

脇「…ふぉい、やめろ言いすぎや。」


苛立つふぉいをなだめる脇だが心中穏やかではない顔をしていた。



まる「たしかに俺は一番最初は知らん。でもそのあと、メンバーの誰よりAと一緒におった。お前らが女と遊んでる間に眠れないって言って泣きそうなAと一緒におったばい!」



うつむき、ぐっと歯をくいしばって、絞り出すようにまるは言った。




まる「…俺だって、今すぐAのとこ行きたい。」


顔を上げたまるの目は真っ赤だった。




社長「まる、ごめんな。ふぉいもとりあえず座れ。」


社長がふぉいとまるを座るように促すと、正面のソファーに少し気まずそうに腰掛ける2人。脇は社長の横に座った。




脇「…Aもう帰ってくるって。」


携帯に目をやった脇が安心した顔で弱々しくも笑った。



社長「さっきまでの話を無かったことにしろとは言わんけん、でもAが帰ってきて2人ともそんな顔しとったら悲しむと。」



ふぉい「…わかっとる。」


まる「…ん。」



納得いかなそうに頷く2人。こうしてみるとまだまだ子供だなと思う社長だった。



脇「コンビニ寄るらしいけん、俺迎え行ってくるわ。」


社長「ん、頼む。」



脇がAを迎えに事務所を出てから、重苦しい空気だけが残った。



メンバー全員がAのことを大切に想っている。でも、それぞれの大事に仕方は、違った。

社長が部屋へ戻ったときにふぉいも立ち上がって、まるを見下ろした。



まる「…なに。」


ふぉい「お前にだけはやらん。」


まる「…Aのこと好きなん?」


ふぉい「そんなんいまさら。おかしくなるくらい、好いとーよ。誰も認めなくても、誰にもやらんばい。」


まる「Aのことを考えてて、大事に思ってる奴の言うこととは思えん。」



まるも立ち上がり、向き合った2人には不穏な空気が流れる。

△_→←△_



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (81 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
443人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

はんな - この小説の脇くんがツボすぎます!溺愛主人公ちゃんこれからも楽しみにしてます!! (2018年10月9日 6時) (レス) id: 951e13eb70 (このIDを非表示/違反報告)
なーたぬ - もっといっぱい書いて欲しい!たのしみにしてるよー! (2018年10月7日 17時) (レス) id: 6af0cea780 (このIDを非表示/違反報告)
さあや(プロフ) - いきなりコメント失礼します!あの、MJ脇ではなくMGです、! (2018年10月4日 21時) (レス) id: e6c0596515 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 一応言っておきます!MG脇です! (2018年10月4日 16時) (レス) id: 18cec1c29a (このIDを非表示/違反報告)
しろえび - ここのレペ小説の中で一番好きです!主人公ちゃんのキャラが無理しすぎない感じがすごく好きです!!!更新楽しみにしています! (2018年10月4日 0時) (レス) id: f125640495 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:sei | 作成日時:2018年10月3日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。